馬込三寸ニンジンをケーキに 江戸東京野菜使う料理コンテスト、都立赤羽北桜高が連覇
江戸期から始まる東京の野菜文化を継承した在来種、栽培法に由来する「江戸東京野菜」を使用した高校生の料理コンテスト「~江戸東京野菜~都内高校生料理コンテスト2024」(主催・JA東京中央会)の表彰式が、東京国際フォーラム(千代田区)の特設ステージで開催され、都立赤羽北桜高(北区)が昨年に続き連覇を果たした。 今年の課題食材の「馬込三寸ニンジン」を使用したオリジナルレシピの作成や実技審査を経て、赤羽北桜高のチーム「バニーズ」が作品「ティロット」で金賞に輝いた。 コンテストは今年で3回目。これまでに「ごせき晩生小松菜」や「寺島ナス」を課題食材に、オリジナルレシピ作成に向けて都内の高校生が腕を競ってきた。今年は21校から個人とチームを合わせて424人が参加、95作品の応募があった。書類審査で優秀8作品を選出し、実技審査の調理・試食・プレゼンテーションを経て優秀5作品を決定。そのなかから、金賞、銀賞、銅賞、特別賞がそれぞれ選ばれた。 金賞の「ティロット」は、キャロットで作ったティラミスのようなケーキ。馬込三寸ニンジンのうまみを引き立たせた。銀賞は東京女子学院高チームの「馬!馬!にんじんカレーパン!」、銅賞は目黒日本大学高チームの「たっぷりチーズのキャロットピッツァ」。 連覇を成し遂げた赤羽北桜高調理科で指導にあたる池田真由美主任教諭は、「他の応募作品で料理が多い中で、お菓子に視点をあてたことが良かったのではないかと思う。さまざまな調理法を考えながら生徒は試作を繰り返していた。今後も調理を通じて江戸東京野菜の文化の継承や調理師の育成につなげていきたい」と話していた。