強いぞ東海大相模! 東北学院を3-0撃破、初出場で8強入り。得点直結ロングスローの裏に強豪野球部のアドバイス【選手権】
「投げる前にしっかり肩を温めるように言われて」
[高校選手権3回戦]東海大相模(神奈川)3-0 東北学院(宮城)/1月2日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 【動画】ぐんぐん伸びる!東海大相模のロングスローが猛威を振るう タイガー旋風を巻き起こしている。 創部61年目で選手権初出場の東海大相模は、37年ぶり5回目の東北学院と神奈川・等々力で対戦。3-0で快勝し、ベスト8進出を果たした。 タイガー軍団がスコアを動かしたのは開始5分。キャプテンの長井隆之介が上げたクロスに小林晄也がヘッドで合わせ、いきなり先制点を奪った。 さらに前半終了間際の40+1分、佐藤碧の強肩が光る。2回戦の草津東戦(2-1)で決勝点をマークした背番号5は、右サイドからスタンドが沸くロングスローを炸裂させ、絶妙なクロスをゴール前中央に供給。これに反応した塩田航央がヘディングで叩き込み、追加点を挙げた。 見事なアシストをした佐藤碧のロングスローは、日々の努力の賜物だ。草津東戦の後にこう明かしていた。 「ロングスローの練習は、とにかく球数をたくさん投げる。ただ、試合中に投げ過ぎたら肩が痛くなるので、しっかり風に乗せるのと、回転をかけることを意識しています。手とボールの感覚を確かめたり、歩幅もしっかり調整できるように練習から色んなパターンをやっています。バックスピンのような縦回転をかけると風に乗る。今日も上手く風に乗せられました。あといっぱいお客さんもいたので、アドレナリンが出た部分もあります(笑)」 東海大相模と言えば、甲子園常連で原辰徳や菅野智之といったスターを輩出している野球部が有名だ。佐藤碧はそのメンバーからもアドバイスをもらっているという。 「(野球部から)投げる前にしっかり肩を温めるように言われて、試合前に筋肉を温めることをしています。野球部では藤田(琉生)と仲良くて、彼は教えてくれないのですが、主将の木村(海達)からは結構、教えてもらっていますね」 勢いに乗る東海大相模は、後半31分に辻将輝が右足で押し込み、3点目をゲット。日大藤沢をはじめとした強豪を抑え、ついに初見参を果たした神奈川の虎が、全国の舞台でも確かな強さを発揮している。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)