佐賀のり、35年ぶり高値 今季初入札、1枚33.9円
養殖ノリの産地として知られる佐賀県で8日、「秋芽網(秋ノリ)」の初入札会があり、1枚当たりの平均単価は1988年以降で最高となる33.9円となった。35年ぶりの高値で、記録的な不作となった昨季の初入札に比べ2倍以上。商社の在庫が少ないことが価格を押し上げたとみられる。 佐賀県は昨季、赤潮や少雨に伴う海の栄養不足の影響で未曽有の不作に見舞われ、のりの販売枚数、金額とも20年ぶりに国内トップの座から陥落。兵庫県に明け渡した。 佐賀県有明海漁協(佐賀市)によると、今シーズンは赤潮が発生している地域はあるものの、東部などでは比較的生産が順調だ。