『モアナと伝説の海』新作公開前に“最初の冒険”を復習! 誰もが大好きになるヒロイン像
『モアナと伝説の海2』では19歳に成長したモアナが登場
そして、本作の海の描写は本当に素晴らしい。波打ち際の水の動きから、広い海の波まで、モアナと心を通わせている海は、本作のメインキャラクターの1人と言えるくらい、水の一粒一粒まで詳細に描き出されている。海はモアナの味方であるが、冒険に漕ぎ出すのは、危険も隣り合わせであるため、時に激しさを見せることも。海を描出するアニメーション技術の高さには、感動することしきりだ。 さらに、エモーショナルな歌も本作の重要な要素。実写版『リトル・マーメイド』のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当しており、モアナが歌い上げるメイン曲「どこまでも ~How Far I'll Go~」をはじめ、マウイが自分を自慢する「俺のおかげさ」など、聴き応え抜群の曲が本作を彩っている。 アウリィ・カルバーリョとドウェイン・ジョンソン、屋比久知奈と尾上松也が務める、オリジナル版と日本語吹替版の声優は、両方ともキャラクターの声にピッタリとハマっていて、声で本作を盛り上げている。それぞれ歌声も秀逸だ。 『モアナと伝説の海2』は本作の3年後を舞台に、少し大人へと成長したモアナが、守りたい人も増え、より危険に満ちた航海に出発する内容となっている。まずは16歳の少女・モアナが最初に経験した冒険物語を、金曜ロードショーの本編ノーカット放送で楽しみ、新作に備えたい。
清水久美子