転職を繰り返す28歳同居息子。家に月5万円入れてくれていますが、自分たちの老後資金が心配です。家族3人、どのように家計をやりくりしたらいいですか?
実行可能な取り組みから始める
現状と将来が家族間で共有できたら、最悪の事態を回避するために「実行可能な」取り組みから始めましょう。 どの家庭でもおおむね共通する、最も現実的で実行可能な取り組みは「就労の継続」です。たとえ時間が短くなっても、また給与水準が現役時代から下がったとしても、継続していれば収入が入ってきます。 これまで働いて得たスキルを生かせるところで勤務を続ければ、スキルがさびついてしまうこともないですし、人間関係も維持できます。もっと働きやすい勤務先を紹介してもらえる可能性もあります。 定年だからといって仕事を辞めてしまうと、あっという間にスキルは時代遅れになってしまいますし、今まで培ってきたネットワークも「今働いていないのなら」ということでさびついてしまいます。 家族で「老後も健やかに暮らす」「そのために不足分をみんなで補う」という目標を共有しているので、ストレスをお互いに発散させることもできるでしょう。
地元行政の広報誌やホームページは定期的にチェックする
最後に、地元の広報誌や行政のホームページを定期的にチェックすることの習慣づけをお勧めします。独自の支援策や助成金などの情報で申請できるものがあるかもしれません。 定期的にチェックをしていれば、利用できるサービスが見つかる可能性もあるでしょう。特に、老後に向けて住宅をバリアフリーに改築する必要がある場合などは早めに計画して、有効な助成金があるかないかを確認しておきましょう。ありきたりのことの積み重ねが、家計をうまく乗り切るコツです。 執筆者:柴沼直美 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部