世界が注目する空の移動革命!水面の離着陸を目指す「空飛ぶカヌー」とは?
西さんが目指しているのは人が乗り、水の上でも離着陸できる「空飛ぶカヌー」。しかし課題となるのが、その重さ。70㎏のダミー人形を含めて、現在の総重量は245㎏。例えるなら、大型冷蔵庫2個半分を浮かせなければなりません。 そのため、西さんは1本あたり55㎏のものを持ち上げられるプロペラを8つ配置。4分の1スケールの試作機で実験を重ね、約1年半、開発に取り組んできました。
テスト飛行で4分超のホバリングに成功
今月初めて、福島県南相馬市にて、実際に人が乗れる大きさの機体で、“空飛ぶカヌー”のテストフライトが行われました。テストパイロットを務めるのは、ドローンのベテランパイロット・山﨑裕考さん。そんな山﨑さんも、「ドローンを長くやっているが、このサイズは飛ばしたことがない」と話します。
ダミー人形を乗せた、総重量245㎏の機体がゆっくりと浮き上がります。テストフライトでは、合計4分15秒のホバリングに成功。「ホッとしました。完成したときはこんなでかいの浮くかなと思っていましたが、予定通り浮上したので一安心」と、テスト結果に西さんは安堵の表情を浮かべました。
『白銀技研』によると、“空飛ぶカヌー”は実用化に向けて、今年中には実際に人を乗せたテストフライトを実施。開発を進めていく予定だそう。今後の展望について西さんは、「やはり人が乗ってこそ、“空飛ぶクルマ”だと思いますので、今後試験飛行を重ねて、絶対に安全というもとで、実際に乗って空を飛んでみたいと思っています」と語りました。