〈王室スキャンダル・徹底追及〉キン肉マンには兄がいた! “王位継承権1位のアタルはなぜ王位を継ぐことなく“ソルジャーマスク”をかぶり続けたのか?
キン肉マン原作45周年、アニメ化40周年を記念した『愛と絆の原画展』が、2024年8月「池袋サンシャイン」で、同年11月には「心斎橋オーパ」で開催された。『キン肉マン』最新87巻の発売を1月4日に控えたこのタイミングで、イベント内で販売された「公式図録」より、業界イチのキン肉マン好きで知られる事件記者が執筆した“キン肉王室史、伏せられた存在―、キン肉マンには兄がいた“を公開する。(前後編の後編) 【漫画】もうひとりのソルジャー!
アタルが表に出てきた2つの理由
〈キン肉マンことキン肉スグルが誕生する数カ月前。スパルタ大王教育に反発した長男アタルは、家庭内暴力事件を起こし、マッスルガム宮殿を飛び出した。それから24年後、超人界を揺るがすキン肉星王位争奪戦が発生。失踪中だったアタルは、正体を隠しつつスグルの前に現れた〉 「あの歴史的な大戦を振り返ると、アタル殿下が表に出てきた理由は、大きく2つあったと考えられます」 そう語るのは、王位争奪サバイバル・マッチを取り仕切った宇宙超人委員会の関係者だ。 「出奔中のアタル殿下は、長らく広大な宇宙を放浪しながら、超人としての研鑽を積んでいたものと思われますが、弟のスグル王子の成長は、ずっと気にかけていたようです。実の弟が超人界の平和のため、残虐超人、悪魔超人、完璧超人たちを相手に満身創痍になりながら闘う姿を、陰から見守っていたと振り返っています。兄として一緒に闘ってやれない自分を恥じながら……」 立派に成長したスグルが新大王になる時を誰よりも強く願ってきたのが、兄のアタルだった。ところが、いざその日が訪れようとした際、邪悪の神々の策謀によって、王位争奪サバイバル・マッチが勃発。 「表に出てきた理由の1つが、次期大王の重圧から逃げ出した自責の念です。アタル殿下からすれば、この王位争奪戦は、自分のせいで起きた戦争でした。かといって、今さら自分が、王位継承が最優先される第一王子だと、名乗り出ることができたでしょうか。そんなことをすれば、王家の宿命から逃げることなく、正義超人界のために戦ってきたスグル王子の覚悟と実績を、ないがしろすることになります。 そこでアタル殿下は、運命の5王子の中で、実力的にも明らかに偽王子であるキン肉マンソルジャーを倒して、入れ替わった。表向きは王位を争うライバルですが、身近な立ち位置からスグル王子の力になろうとしたんです」(同前)
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