〈王室スキャンダル・徹底追及〉キン肉マンには兄がいた! “王位継承権1位のアタルはなぜ王位を継ぐことなく“ソルジャーマスク”をかぶり続けたのか?
正義超人界の頼もしい兄貴分
王位争奪戦の生中継を見ていた王家元側近の1人は、思い出しながら感極まる。 「体が消えかかっているアタル王子のマッスル・スパークは、決定打に成り得ませんでした。逆にスーパー・フェニックス候補のマッスル・リベンジャーを食らい、敗北してしまいます。 その間際、アタル王子は『キン肉王家三つの心得』をスグル王子に伝授していましたよね。王家を捨てても、王者の精神と品格は失っていなかったのです……。最後は超人預言書の焼失ともに、弟のスグル王子の腕の中で消滅してしまうのですが、なおもアタル王子は、奇跡の灰となってスグル王子に寄り添い続けました」 迎えた王位争奪サバイバル・マッチ決勝、大将同士の一騎打ち。スグルはスーパー・フェニックスをマッスル・スパーク完全版で撃破し、王位の継承を確定させる。続けて、マスク下の素顔から放った〝フェイス・フラッシュ〟が奇跡を起こし、この戦いの死者、消滅者の多くが甦生。大団円を迎えた。 当然、アタルも再生した一人。ところが、放浪癖のある兄は、王政を弟に任せて、またもや行方をくらましてしまう。再びスグルたちの前に姿を見せるのは、悪の権化・大魔王サタンが「オメガの民」を利用して地球に攻め込んできた時である。 今や正義超人界の頼もしい兄貴分でもあるアタルは、相変わらず真ソルジャーから奪ったマスクをかぶり続けているが、 「アタル王子が本来のマスクに戻さないのは、一度王家を捨てた自分への戒めと、死んだまま復活しない真ソルジャー(ソルジャーマン)への贖罪、鎮魂の意味が込められている気がしてなりません。単に、アシンメトリーでワイルドなデザインがよっぽどお気に召しただけの可能性もありますが……」(前出・ジャスコ族幹部) ともあれ、失踪していた長男の帰還によって、キン肉王家の壮大なお家騒動は、終わりを告げた。新大王となったスグルは、キン肉星ホルモン族族長の娘・ビビンバを王妃に迎え、次世代にヒーローの系譜を紡いでいこうとしている。もし男の子が生まれたら、名前は「万太郎」だと一部では言われている。(現役超人は敬称略) 取材・文/落花豆男 集英社オンライン編集部ニュース班
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