バイデン大統領、撤退表明 後継候補にハリス副大統領指名 トランプ氏「ハリスの方が簡単に倒せる」
日テレNEWS NNN
アメリカ大統領選挙で、バイデン大統領が選挙戦からの撤退を表明し、後継候補にハリス副大統領を指名しました。対するトランプ前大統領は、早くも「ハリス氏の方が簡単に倒せる」などとSNSで発言し、大統領選に向けて勢いを加速させています。 ◇ MSNBCの放送 「速報です。バイデン大統領が大統領選から撤退すると表明しました」
日本時間の22日午前3時頃。 バイデン大統領(Xより) 「私が撤退することが、わが党と国にとって最善の利益であると確信する」 現職大統領として、異例の撤退を発表したバイデン大統領。 発表後、ホワイトハウスの前には早速、「さよなら、ジョー(バイデン)」と書かれた看板を持つ人が。
日本でも「バイデン氏大統領選撤退」の号外が配られるなど、ニュースは世界中を駆け巡りました。 ◇ 4年前、トランプ氏に接戦の末、勝利したバイデン大統領。81歳の今回も再選を目指してきました。しかし… バイデン大統領(6月27日) 「私たちがやるべきこと…つまり…」 テレビ討論会では、言い間違えを繰り返し… バイデン大統領 「プーチン大統領です!」 ゼレンスキー大統領を紹介する際、間違えて「プーチン大統領」と呼ぶなど、高齢不安が増大。民主党内から撤退圧力が強まっていました。
こうした中で、バイデン氏が後継に指名したのが、カマラ・ハリス副大統領です。両親がジャマイカとインドの出身で、「黒人」「移民」のルーツを持つハリス氏。検察官出身で、刑事事件で被告人となったトランプ氏との対決も注目されますが、トランプ氏はCNNの取材に「ハリスの方が簡単に倒せる」と余裕を見せています。 共和党も早速、ハリス氏を矛先とした動画を連続投稿。 共和党のXより 「バイデンは国境をめちゃくちゃにしてきたが、彼には支援者がいた」 移民問題が深刻化しているのはハリス氏のせいだなどと、ネガティブキャンペーンを展開しています。 有権者からは… 有権者 「ハリスはバイデンよりはマシだ。トランプに代わる、より良い選択肢を与えてくれると思う」 「若い人や有色人種が出てきて変化の時だと思う。とてもワクワクしています!」 ただ、バイデン氏の盟友で、いまも民主党に影響力があるオバマ元大統領らはハリス氏支持を明言しておらず、先行きは不透明です。