近藤亜樹の過去最大規模となる個展が水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催へ
躍動感あふれる筆づかいと力強い色彩の絵画で知られる画家・近藤亜樹(1987~)。その個展「近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は」が、茨城の 水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。会期は2月15日~5月6日。 近藤は、東日本大震災の記憶が色濃かった2012年に画家としてデビュー。日常の事物や記憶に残る人々の面影、植物、幼子の言葉といったプライベートなモチーフから、生と死や超越的な自然の力といったテーマまでを自身のなかに受け止め、それらを描くことで異なる者同士が「いま・ここ」につながりあう世界を展望してきた。 本展は、生命の祝福、他者とともに在ること、2022年以降ますます切実さを帯びる災害や戦禍にある人々への想い、葛藤とレジリエンスなど、近藤の作品を通じて「生きること」と「描くこと」が切り開く世界にせまる、作家にとって過去最大規模となる個展だ。 会場では22年以降の作品に加え、幅9メートル超の新作絵画《ザ・オーケストラ》をはじめとする、今展に向けて制作された50点超の新作が一堂に並ぶ予定となっている。