【ドラゴンゲート】新日本・棚橋弘至社長 このまま市川を〝介錯〟…密かに抱いていた「尊敬の念」
2026年1月で引退する新日本プロレスの棚橋弘至(48)が、ドラゴンゲート17日の後楽園大会でこのまま市川の引退試合の相手を務めた。 【写真】棚橋戦後、胴上げされるこのまま市川 試合は棚橋が開始早々に放ったビンタでKOしてしまい3カウントを奪ってしまうなど、市川ワールド全開の展開。再試合ではスクリューカンチョーからラ・マヒストラルを狙われる場面もあったが、最後は危なげなくスリングブレイドからハイフライフローとつないで3カウントを奪った。 試合後、マイクを持った棚橋は「26年間お疲れさまでした」とその労をねぎらう。そして同郷の市川に「岐阜出身のレスラーはみんな変わってんなあ、おもしれえなあと思っていました。こうしてリングで会えた奇跡に感謝します。市川さん、26年間、プロレスを盛り上げてくれてありがとうございました。これからも後輩たちの活躍に力を貸してやってください」と言葉を贈った。 その後、自身も引退を控える棚橋は「セコンドに就いていたドラゴンゲートの選手たちの表情を見ていたら、市川選手がどういう存在だったか伝わりました。僕も、感動をもらいました」と感慨深げに話す。 同世代で活躍してきた市川とはこれまでリング上で接点はなかったものの、自分のやり方で業界を盛り上げる姿に尊敬の念があったと告白。最後に引退が決まっている選手が引退試合の相手を務めた異例の事態に「100年に1人なんですよ」と笑顔を見せるのだった。
前田聡