井上尚弥 WBAがアフマダリエフ戦を要求へ…拒否ならベルト剥奪で統一王者から陥落
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)がWBAベルトを失うかもしれない。 【写真】初々しい12年前の井上尚弥 モンスターとの対戦を熱望し、あらゆる場面で挑発を続けているWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)について、米専門メディア「WorldBoxingNews」は「井上は暫定王者のアフマダリエフとの試合に同意しなければ、彼の絶対的地位(4団体統一王者)が危うくなるという差し迫った期限に直面している」と報じた。 井上は「タパレスに負けた人からなぜ逃げなければならないのか」とSNSに書き込み、再三の対戦要求を疑問視していたが、アフマダリエフのマネジャーで弁護士のワディム・コルニロフ氏は「チャンピオンはスポーツのルールに従う。サムライが行動規範に従うのと同じ。ルールがあり、義務は尊重されなければならない。言い訳は許されない」と井上サイドに迫っていた。 井上はグッドマン戦後の来年4月にWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)との対戦が浮上しているが、アフマダリエフ陣営が待ったをかけた格好だ。同メディアは「1月24日に延期となったグッドマン戦が終了した後に、井上は(WBAから)アフマダリエフとの交渉を開始するように命じられるだろう」と指摘し「井上はMJ(アフマダリエフの愛称)と対戦しなければWBAのベルトを剥奪されるだろう」と報じた。 WBAは6月に井上と同級1位だったアフマダリエフに試合を行うように命じていたが、井上がスーパー王者のために指名試合の期限を延長し回避していた。そのアフマダリエフも暫定王者となり、モンスターへの挑戦権を保持している中、今後、マッチメークの動向が気になるところだ。
東スポWEB