久保建英、途中出場から怒りのスーパーゴール 指揮官は「戦術的な采配」と説明
8月24日、ラ・リーガ第2節、RCD エスパニョール対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、バルセロナ郊外のRCDE スタジアムを訪れた。 サッカー日本代表 2026年のメンバーはこうなる! 識者が予想 試合は、途中出場となった久保建英のスーパーゴールによって、ソシエダが0-1で今季初勝利を手にした。 ソシエダの久保建英は、地元スポーツ紙でも軒並み先発予想が報じられたなか、まさかのベンチスタートとなった。 今季昇格のエスパニョールに対し、ソシエダが優位に立つも、一進一退の展開が続いた後半67分、久保は投入された。80分、敵陣右サイド深くでボールを受けると、相対した相手左サイドバック、ブライアン・オリバンの股を抜いて突破。ボックス内へ侵入すると冷静に左足でシュートを放つ。強烈なシュートはGKの手を弾き、ゴールへ突き刺さった。 途中出場への不満を表わしたものだったか、ゴール後の久保は、祝福に集まる仲間を避けながらベンチのほうへ向かうと、ユニホームの自身の名を誇示するようなパフォーマンスを見せた。その表情は怒りすら感じさせるものだった。 試合後の会見で久保の起用法に関して質問を受けたソシエダ指揮官イマノル・アルグアシルは、「前節で受けた強い打撲の影響、そして次節が週中にあるために過密日程であることも含め、戦術的な采配。ベストの11人を選んだ」と述べた。 また、ソシエダMFマルティン・スビメンディは「スタメン発表の時に、(久保が)不満そうな顔をしていた」とコメントしている。 久保の気持ちの強さが表われたパフォーマンスは、仲間への敬意の欠如と取られなくもなく、賛否が分かれるところだが、久保をベンチ起用したイマノルの采配が一番の批判の的となるかもしれない。 ソシエダは、ホームでの今季初勝利を目指し、中3日でアラベス戦を迎える。
中島大介●取材・文・撮影 photo&text by Nakashima Daisuke