【ウインターカップ2024】チーム一丸で泥臭く、美濃加茂の藤田大輝&関健朗「代表選手を自分たちが『狩る』つもりで挑もう」
美濃加茂は今年のインターハイで、開志国際に福岡大学附属大濠と優勝候補を相次いで破り準優勝と躍進し、初出場となったU18日清食品トップリーグでも2位の好成績を収めている。それでも彼らは「課題点も多く見つかりました」とトップリーグの経験からチームをさらに成長させ、チャレンジャーとしてウインターカップに挑む。ダブルキャプテンの関健朗と藤田大輝に、その思いを聞いた。
「僕たちがキャプテンをするとは誰も思ってなかった」
──まずは藤田選手から自己紹介と、関選手からどんなキャラクターか教えてください。 藤田 愛媛県松山市勝山中出身です。成績は全中ベスト16、Jr.ウインターカップにも出場しました。U15代表で同年代の面白い選手や留学生が美濃加茂に入ると聞いて、面白そうだと思い入学を決めました。 関 大輝とはダブルキャプテンをやっていますが、バスケの面では厳しいところは厳しくし、笑うところは笑うようなキャプテンシーのある人です。私生活は真面目なキャラではないです。やるところはやるけど、だらしないところも結構あります(笑)。 ──続きまして、関選手お願いします。 関 千葉県の八千代松陰中出身で、夏の全中はベスト4で4校同時優勝でした。美濃加茂に来た理由は、体験に来た時の練習の雰囲気、寮や学校の環境も含めて良いなと思ったからです。 藤田 ちゃんとしないといけない時はキャプテンみたいな雰囲気を出すんですけど、練習の時は他の選手と一緒に少しふざけたりします。私生活ではたまに寝坊して遅刻します(笑)。 関 遅刻はしないよ!(笑) 藤田 寝坊はたまたま起こしてもらっているだけで危ないことが多いんです。私生活はそれなりにちゃんとしていて、意外と頼れる存在です。 ──八千代松陰中では、福岡大学附属大濠の渡辺伶音選手と同じですね。 関 はい。中学時代は毎朝1時間半くらいかけて登校していて、伶音とは最寄りの駅が近かったので3年間毎日一緒に行っていました。もう1人、190cmの選手も一緒で、僕だけ当時小さかったので電車の中はめちゃくちゃ目立ってました。 ──2人がダブルキャプテンになった経緯を聞かせてください。 藤田 僕たち以外のスタメンの3人、後藤宙と深見響敏とエブナ・フェイバーは去年から試合に出ていていました。僕たちは経験が少ないからキャプテンという仕事を任されたと思っていて、最初は「本当に僕たち?」と冗談半分で受け止めている感じでした。 関 前から少し匂わされていましたが、本当に言われた時は去年の3年生の先輩たちも含めてみんな驚いていました。本当に僕たちがキャプテンをするとは誰も思ってなかったと思います。 ──いざキャプテンになってからの気持ちの変化はありましたか。 関 それまでは自分のことだけで精一杯でしたが、4月からはチームのことを一番に考えなくてはならなくなりました。最初の方は「これで良いのかな」という不安もありましたが、2人で自分たちが一番声を出そうと決めて、意識して声を出し始め、夏頃から変わってきたと思います。 藤田 インターハイ予選が終わり、東海ブロック大会で強い相手と戦うことで自分たちの力を測れるようになってから一気に自信がつきました。