辿り着いたらいつも最悪!? 海コンお姉さんの「こんな配達先はイヤだ~!」
配達先が移転!?怒られたって「私は無実だ!」
以前、狭い道を苦労してたどり着いた配達先で、門をくぐって入ったら、建物を解体中の現場だったことがありました。なんでも新設するにあたり一時的に荷降ろし場所が移転されていたのに、その移転先の住所を知らされてなかったんですね。 解体中の建物の、誰もいない静かで広い敷地内にいると異次元に迷いこんだようでした。まだ早朝ということもあり、連絡が取れる時間帯になるまでとりあえずその場で待機しました。 そんな場所で待っているのはとてつもなく孤独で、考えることといえば、「もしも自分が世界でたった一人の生き残りだったとしたら……」「きっとテレビは映らないんだろうな」「もうケンタッキーフライドチキンは食べられないんだろうな」とか、ナーバスなことばかりが浮かんで神経症になりそうでした。 孤独に耐えていると一台のクルマが入ってきました。人が乗っているのを見て「生きてる人がいた!」と、とても安堵したのを覚えています。 ちょっとウルウルしながら「ここは○○社ですよね?」と確認したら、「そうそう!でも今は一時的に引っ越してるよ」との返事で、やっと現実の世界に戻ったことを実感しました。ま、もともと異次元には入ってなかったんだけど……。 やっと電話がつながる時間になり、改めて住所を聞いて移転先に向かうことになったのですが、通勤時間帯でクルマが多かったりして、来た時以上の難関にだんだん腹が立ってきました。 さっきまでの孤独感はスッカリ消えて、「フライドチキンを食べることはできても、現実ってのは厳しいもんだな」と、ブツブツ文句を言いながら目的地に向かいました。 そんな経緯があったので、配達先に着く頃は着時間を回っていました。受付に行くと「なんで間違ったん?」と、さも私が間違ったような小言を言われる始末。 事情を話しても「うちはちゃんと移転先の住所を知らせてある」と激怒されるし、誰が間違ったのか私にはわからないし、立場上私が反論する必要もないし、とりあえず「元請けが間違ったんですかね」と言って立ち去りました。私は無実だよ(涙)。