朝市のおかあさんも英語で…大都市パワーに頼らず45万人を呼び込む「飛騨高山」 外国人が「また来たい!」と痛感する納得の理由 #令和に働く
相談窓口で医療機関の負担を軽減
さらに、高山市が外国人観光客が滞在しやすい環境をつくるために取り組んでいる「ワンストップ受診相談窓口(高山QQ(救急)フォン)」も注目したい施策です。これは高山市を訪れる外国人観光客がけがや病気などをした際に観光施設、宿泊施設などから24時間、受診に関する問い合わせができる相談窓口として設置したもの。 「相談窓口は、観光関連施設と医療機関のあいだに立って外国人の受入が可能な医療機関や薬局を紹介したり、診療にかかる費用など医療制度の質問について説明を行ったりするなどしています。外国人患者にひっ迫する市内医療機関からの声を聞いて設けた相談窓口で、病院側の負担を軽減する効果があると考えています」 外国人観光客にとって心強い仕組みであるとともに、医療機関の負担軽減にも役立つ取り組みとなっているようです。 豊富な観光資源と高い国際度を武器に、魅力ある観光地づくりを進める高山市。「TAKAYAMA STYLE(仮称)」をはじめ、予定しているさまざまなインバウンドへの取り組みは来年以降に実を結ぶことが期待されており、その成果によっては、オーバーツーリズム問題に悩むほかの観光地にとって、高山市がひとつのモデルとなるかもしれません。高山市の事例が国内のインバウンドにおける問題を解消する手掛かりとなるか、注目を集めそうです。 ※この記事は、THE GOLD ONLINEとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。
THE GOLD ONLINE編集部