【独自解説】都知事選の石丸伸二氏躍進から見る“維新の危機”「このままの状況を続けていたら維新は消滅してしまう」 “維新離れ”の理由とは?そして、今後の関西の選挙はどうなるのか?
東京都知事選挙は、主に、現職の小池知事とその「小池都政」に異議を唱える蓮舫氏、石丸伸二氏の争いになると思われていましたが、蓋を開けると、小池知事の圧勝となりました。そして、蓮舫氏を抑えて2位となったのが石丸氏でした。実はこの石丸氏の健闘が関西を地元とする「日本維新の会」に影響を及ぼしたといいます。一体どういうことなのか?そして今後の関西の選挙にどのような影響を及ぼしてくるのか、取材を続ける記者が徹底解説します。 【動画で見る】【キシャ解説】都知事選から見る“維新の危機” 元「維新」支持者が石丸氏を支持 東京で“維新ばなれ”深刻 関西の選挙はどうなる?
都知事選・石丸伸二氏が大きく躍進するも、小池知事とは大きな得票差。背景にあったのは「小池氏の“組織票”」と「石丸氏の“見えない政策”」
(読売テレビ・黒木千晶アナウンサー) 「東京都知事選は、小池百合子氏が圧勝で3選目となりましたね」
(読売テレビ・平田博一記者) 「今回の都知事選は、現職の小池都知事、そしてこの『小池都政』に異議を唱えていた蓮舫氏、さらにSNSを積極的に活用して、ある意味“台風の目”となったと言われている石丸伸二氏。主にこの3人の候補の戦いとなったわけなんですが、蓋を開けてみますと小池氏の圧勝という結果になりました。そんな中、石丸氏が蓮舫氏を抑えて得票数2位という躍進を遂げたのですが、実はこの石丸氏の躍進というのが、関西を拠点とする“あの政党”に大きな影響を及ぼしていると言われています。それがどういうことかと言いますと、こちらです」
「“維新離れ”です。東京都のトップを決める選挙で、維新がどういった関わりがあるのか説明していきます」
「まずは、今回の選挙戦の振り返りをしたいのですが、現職の小池知事が290万票余りを獲得して当選をしました。注目されたのがこの石丸氏です。蓮舫氏を抑えて165万票を取って2位につけたということで、現在の既成政党による政治にちょっと不信感を抱いている人たちの受け皿になったのではないか、と言われています。ただ一方で、結果を見てみますと石丸氏と小池氏の間には100万票以上の差が空いています。これは何が大きなポイントになったかと言いますと、“組織票”です」
「今回、小池氏は自民党の色を消して戦った選挙戦だったと言われておりますけれども、7月2日に“ある会合”(注:画像内の写真)が行われていたんです。こちらが、自民党を支援する団体の人たちが集まっている会合で、実は選挙戦への支援を呼びかけるというようなことがありました。自民党の色を消しながらも、うまく組織票を取り込んで手堅く選挙戦を戦っており、結果として、石丸氏とは100万票近くの差が開いたのではと思います。さらに、選挙を取材していて聞こえてきたのが『石丸氏の具体的な政策って何なんですか』という声です」
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