【独自解説】都知事選の石丸伸二氏躍進から見る“維新の危機”「このままの状況を続けていたら維新は消滅してしまう」 “維新離れ”の理由とは?そして、今後の関西の選挙はどうなるのか?
「どういうことかと言いますと、こちらが実際に配られていたビラなんですが、『政治再建』さらに『都市開発』・『産業創出』。“東京を動かす3本柱”、という非常にわかりやすいキャッチーなフレーズが並んでいるんですが、『じゃあ具体的にどういうことをしていくのか、というところはなかなか見えなかった』というような声が聞こえてきていました」
「有名企業の幹部」や「選挙の神様」らが石丸氏支持に…進む「維新離れ」の背景とは?
(黒木アナ) 「この石丸氏の躍進にはまた別の側面もあるのでしょうか?」 (平田記者) 「石丸氏の躍進が今回、結果として出たと思うんですけれども、それが『維新離れ』につながっていると言えます。これはどういうことかと言いますと、今回石丸氏の側には、ある有名企業の幹部や、“選挙の神様”と言われたような人が選挙戦略の担当を務めるなど支援をしていました。さらに関西からも滋賀の首長らが応援をしていました。この中で注目したいのが、『有名企業の幹部』と『選挙の神様・藤川晋之助氏』です。実はこの二人は、もともとは維新を支援していたのですが、最近、維新の内部のゴタゴタなどもありまして、少し距離を置いて、今回石丸氏を支援したということなんです。さらに、この都知事選をめぐって維新にもう一つ動きがありました」
「実は維新が石丸氏を今回の都知事選で推薦しようとするような動きがあったんですが、石丸氏は『政党のカラーがつくのは嫌だ』と最終的には維新の推薦を断ったということがあったんです」
(黒木アナ) 「他にも取材をすめる中で、ちょっと気になる“維新離れ”の動きがあったということなんですが」 (平田記者) 「先ほど申し上げたように、維新は石丸氏の推薦を今回付けなかったわけなんですが、そういったところから、いずれの候補者の支援もしないということで、ある意味今回の都知事選は静観をしていたんです。ただ、6月に維新のある区議が、『自分の心情に基づいて石丸氏を支援したい』と、離党届を出しています。さらに、7月7日の開票日に石丸氏の選挙本部に、実は複数、維新の東京都区議と言われている人物の姿があったということで、維新から少し距離を置いて石丸氏の方に近寄ろうとする動きがかなり見えていたのかな、と思います」
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