北アルプス「白馬連峰」が待望の山開き! 250人の登山客が「大雪渓」トレッキング
■登山者も安全を意識したい
森を抜けると視界が開けて、白馬大雪渓が広がっている。アイゼンを装着し、白馬尻と呼ばれる雪渓の山麓をしばらく散策したら昼食休憩。ガイドにアイゼンの装着方法や歩き方のレクチャーを受ける登山客の姿も見られた。 山案内人によると、「白馬連峰は、雑誌やウェブなどでやさしい山などとして紹介されているが、それをうのみにして500mlの水しか持参せず体調を崩す登山者もいる」という。「北アルプスとしては登りやすい山とされているかもしれないが、装備はしっかり用意してほしい」と、訪れる人も安全意識をもってほしいと語る。 また、「白馬連峰の稜線まで上がると、富山県側がなだらかで白馬側(長野県側)は崖のように切り立っています。その岩稜帯のカッコよさを見てほしい」と、山の美しさも伝えている。
■下山後は山菜料理の振る舞いも
大雪渓を後にして、登山口まで戻ると山菜料理と豚汁の振る舞いが用意されていた。ヤマウド、ギョウジャニンニク、ウルイ、ノビル。ほかにもさまざまな山菜が天ぷらや和え物にされて並んでいる。 トレッキング後に山の恵みを味わうと、白馬連峰の自然に対する感謝の気持ちがより深まる。次々と下山してくる登山客たちも大雪渓の感動を語り合い、これから迎える登山シーズンの訪れを喜んでいた。 栗山 ちほ(くりやま ちほ) 長野県出身。標高1300mの八ヶ岳山麓育ち。幼少から自然と親しみ、夏は登山、冬はスキー&スノーボードと、通年アウトドアを楽しんでいる。 スキー誌を経てフリーランスとして独立後、ウィンタースポーツや登山の雑誌・Webのライターとして活躍。 ときどき山ごはんのレシピ提案や執筆も担当している。
栗山 ちほ