「とうとう来ちゃいました冬が」今季最強の寒気…新千歳空港で氷点下10.7度 東北6県“初雪コンプリート” 20日関東は雨でひんやり
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今季最強の寒気の影響で、19日朝は各地で冷え込みが強まりました。 18日から積雪の増えた所では、路面の凍結・除雪中の事故などに注意が必要です。 19日朝の最低気温は新千歳空港で氷点下10.7度など、冬日は今シーズン初めて250地点を超えました。 19日朝に7cmの積雪を観測した北海道・札幌市では、路面電車の線路に積もった雪を取り除く「ササラ電車」が2023年より5日早く出動しました。 また市内では午前8時前、夏用タイヤで走行していた車が信号機の柱に突っ込みました。 男性1人が軽傷です。 最高気温も全国的に今シーズン最も上がらず、長野・野沢温泉村は3.1度でした。 街の人は「夕べ寒かったですよすごく。とうとう来ちゃいました冬が。覚悟しないと」と話しました。 20日も関東を中心に寒さが続く見込みです。 18日に引き続き19日も一段と寒くなりましたが、20日はどうなるのか?矢澤剛気象予報士が解説します。 “4つの数字”から極寒列島を見ていきます。 1つ目は“392”という数字。 19日の最低気温ですが、今季一番下がったのが全国のアメダス914地点中392地点で、今シーズン最多の観測でした。 全国3分の1以上の地点で今シーズン一番冷えたということです。 そして0度未満の冬日の地点も277地点で一番多くなりました。 2つ目は、“7.9”という数字。 これは、19日朝の東京の最低気温です。 今シーズン一番下がったのは7.8度だったので、それに比べると0.1度だけ高いですが、このくらいの気温まで下がりました。 3つ目は、“-10.7”という数字。 これは、19日朝に一番寒かった新千歳空港の気温です。 まだ11月半ばですが、朝の寒さはこのまま続いていきそうです。 北海道・札幌市も-3度ということで、今シーズン一番の冷え込みを更新しました。 札幌の映像を見てみると、19日は季節の風物詩が見られました。 午前5時半ごろ、雪を取り除く「ササラ電車」が2023年よりも5日早く出動したということです。 4つ目は、“6分の6”という数字。 19日の東北の様子を見ると、18日から秋田、山形、福島、仙台で初雪の観測がありました。 東北6県ありますが、そのうち全てで初雪の発表があったということで、2023年より6日早い“初雪コンプリート”となりました。 なぜ初雪ラッシュが一気に起こったかというと、雲の様子を見てみます。 18日午後6時の雲の様子ですが、日本海に注目してみると、寒気の筋状の雲がびっしりと広がっています。 これが雪雲なんです。 奥羽山脈を越えて仙台や福島などにも流れ込んできたということです。 注目したいのは大陸との境目なんですが、境目のところを“離岸距離”といい、この距離が短ければ短いほど上空の寒気が強いということを示しています。 18日午後6時時点でかなり距離が短い状態で、まさに寒気が強かったということです。 上空の寒気を重ねて見てみると、平地で雪を降らせる目安の寒気はもう東北地方まですっぽりとかかっている状況です。 大雪の恐れのある寒気も北海道にまでかかっていたという状況なんです。 20日以降の天気が気になりますが、この寒気の予想を見ていきます。 20日はこの寒気が抜けていきそうです。 全国的に見ると気温は上がる見通しなんですが、関東だけは寒い状態が続きます。 まず最低気温気温から見ていくと、20日朝も全国的に寒さが続きます。 盛岡は-3度、東京では6度。 そして西日本なども1桁の数字ということです。 日中の最高気温は、全国的に見ると19日に比べると高くなるところが多いです。 福岡なども17度くらいまで上がり暖かさが戻りますが、20日は関東、東海で雨が降るため、関東は12度、そして名古屋も13度となる予想です。 その他の地域は晴れて気温が上がるんですが、関東は雨の影響でひんやりします。 20日も寒さ対策が必要です。
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