フリーランス法施行、当事者の要望は?…口約束も横行 やくみつるさん「私も新聞社と交わしていない」
●「覚書フォーマット」をサイトで公開
調査結果を受け、フリーランスリーグは、発注者と事業者の合意事項を文書にする「覚書」のフォーマットを年内に配布する。今、契約を結んでいる事業者との契約書に加える形にすれば、すぐに使える。フリーランスリーグのサイトで紹介する。 このほか関係省庁に、フリーランス法違反の監視をする「フリーランスGメン」の創設を求める、オンライン署名も始めた。 フリーランスリーグの名誉会長で漫画家の、やくみつるさんは「フリーランス法という仏の部分ができて、魂を入れていくのがフリーランスリーグの活動です。私は45年一貫してフリーランスでやってきましたが、常に『承ってなんぼ』だったので、権利を主張する基準のようなものができ、心強い。私も新聞社と(契約書を)交わしていません。若い人が不利な状況に置かれることがないよう、自分のほうから示していかねばならない」と話した。 西野ゆかり理事長は「世界に目を向けると、韓国では文化、芸能、芸術分野のフリーランス向けに、国が80種類を超える標準契約書を用意し、フリーランスを保護しています。フリーランス法をスピード感をもって浸透させ、業界全体の生産性を高める必要があります」と提言した。