中本純也の作る、色気のある白磁鉢。深さのあるボウルで混ぜるタイプのカレーを。【今日の逸品】
中本純也の白磁鉢
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。 【フォトギャラリーを見る】 薪の窯で焼き抜いた力強さと、白磁らしい端正な美しさ。和歌山県の龍神村に工房を構える中本純也の白磁には、うつわを使う喜びがいっぱい詰まっている。まず丈夫で扱いやすく盛りやすい。なめらかな釉薬の表面にはピンホールと呼ばれる小さな穴がポツポツと残っていて、それがたまらなく趣深い。白いうつわは数多あれど、こんなに色気のある白はなかなかないと思えるほど。 どんな料理が似合うか考えながら形をつくることも多い、と中本は言う。深さのあるボウルと幅広のリムが特徴の「アフガン鉢」は、他民族国家アフガニスタンの食卓――野菜と羊肉を鉄鍋で煮込んでナンを添えた料理など、カレーに近いものもある――を思い浮かべて作ったもの。とろとろ半熟卵をのせたドライカレーも合うし、具だくさんのスープカレーも似合うはず。 公式オンラインショップ
photo_Satoshi Nagare text_Masae Wako styling_Makiko Iwasaki