ドゥカティ・パニガーレ ついに初優勝!~全日本ロードレース第5戦 もてぎ2&4レースレポート~
JSB1000クラスの開催は、5月24-25日の第3戦・菅生大会以来となる全日本ロードレース、もてぎ2&4大会。鈴鹿8耐明けの一戦ということで、8耐に参戦したチームは、鈴鹿と変わらない猛暑の中、耐久仕様からスプリント仕様への変更があるレース。全日本ロードレースの後半戦スタートにも位置付けられる一戦だ。 【画像】全日本ロードレース第5戦の模様をギャラリーで見る(13枚) 文・写真/Webikeプラス 中村浩史
レース前から岡本と水野が好調
事前テストはなく、レースウィークの金曜から走行開始。この事前走行では、午前、午後とも岡本裕生と中須賀克行のヤマハファクトリーレーシング勢が1-2。3番手に水野涼(DUCATIチームKAGAYAMA)がつけるスタート。8耐に出場しなかったヤマハファクトリーのふたりに、ドゥカティ・パニガーレの水野が挑む、前半戦と変わらない図式を見せていた。 土曜に行なわれた公式予選では、鈴鹿8耐でパニガーレV4Rにたっぷり乗り込んだという水野がポールポジションを獲得。水野は、2レース制で行なわれた第2戦もてぎ大会、レース2でポールポジションを獲得していたが、これは公式予選のセカンドベストタイムで決まるグリッドだったため、トップタイムでのポールポジションはこれが初めて。 「第3戦の菅生大会、レース2で岡本君に負けてしまったんですが、しばらく後ろを走っていて、いま使っている電子制御はこうやって乗ればいいのか、というヒントをもらった気がしていたんです。それを鈴鹿8耐の走行でトライできたし、鈴鹿では海外の選手権でパニガーレに乗っているチームメイト(ジョシュ・ウォータースとハフィズ・シャリーン)が、僕がしていない乗り方とかライン取り、ライディングポジションなんかを使っていたんで、それもすごく参考になった。それよりも、とにかく乗りまくった時間帯がすごく効いたんだと思います」(水野) 予選2番手は、その水野のスリップをうまく使って1周だけタイムが出た、という野左根航汰(AstemoホンダドリームSIR)、3番手に岡本がつけ、中須賀はセカンドロー4番手、5番手に津田拓也(オートレース宇部レーシング)、6番手高橋巧(日本郵便ホンダドリームTP)までが2列目に並んだ。 公式予選ともども天候が心配されていたもてぎ2&4だったが、土曜夕方に雷雨があったものの、走行時間はすべてドライコンディション。降雨からひと晩たった日曜日朝のウォームアップ走行では、これも水野がトップタイムをマーク。2番手に中須賀、3番手に岡本、4番手に野左根と、この4人が軸となってレースが展開するのだと思われた。