センバツ2022 東と市高にエール トレーナーの武田さん 食育で体作り、選手に助言 /和歌山
体作りのため、基本となる食事。センバツに出場する和歌山東と市和歌山、両校を指導するのは食育トレーナーの武田渉さん(41)だ。「同時のセンバツ出場は願ったりかなったり。自信を持って甲子園で暴れてほしい」とエールを送っていた。 食育やトレーニングをサポートする京都府の会社に勤務する武田さんは、10年以上前から市和歌山、6年ほど前から和歌山東も指導する。講座は月1回のペース。2月に両校それぞれで行った講座では、まず選手たちの体重などを測定。その後、板書したり、プリントを配ったりし、「たんぱく質を常に体内に入れていないと疲れが取れない。練習中も間食が必要」などと摂取のタイミングや食材の働きを解説した。また、「骨の強化や疲労回復の役割があるビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱い。ブロッコリーを食べるのなら、ゆでるのではなく蒸して食べてほしい」などと調理方法も助言していた。 和歌山東の麻田一誠投手(2年)は「何を食べたら体重を増やせるのかなど、必要な情報が分かりやすい」と講義に耳を傾けていた。市和歌山の大江陸斗選手(1年)は入学してから体重が12キロほど増えたといい、「体を大きくする勉強になっている」と、手応えを感じていた。【橋本陵汰】