フットサル初観戦の筆者が一発で覚えた「三宅悠斗」。競技転向1年目の20歳が攻守に魅了し続けた“積極性”という本質|Fリーグ
【Fリーグ】ヴォスクオーレ仙台 1-9 ペスカドーラ町田(12月20日/ひがしんアリーナ) 選手が見せる積極性は、見る者の心を動かす。 この試合で町田の2点目を決めたのは、今シーズンからトップチームでプレーする弱冠二十歳の三宅悠斗だ。 第1ピリオド3分、クレパウジ・ヴィニシウスの得点で幸先良く先制した町田だったが、三宅は直後に2ndセットで出場。すぐさま放ったシュートは相手GKに阻まれたものの、次々とゴールを狙い積極性を見せていく。 すると5分、ピヴォの位置でボールを受けた三宅は、相手を背負った状態から右にターンして左足を振り抜き、強烈なシュートを右サイドネットへと突き刺した。 勢いづいた町田はその後も仙台を圧倒。第2ピリオドに入っても勢いは衰えることなく、試合を通して主導権をにぎり続け、9-1で勝利を収めた。 この圧勝劇のきっかけとなったのは三宅のゴールだろう。試合後、立ち上がりにチームを勢いづける得点を挙げた三宅に話を聞いた。 取材・文=佐久間悠(ウニベルシタ) 写真=伊藤千梅
攻守の積極性が自分の持ち味
──チームの2点目を決めましたが、それまでに3回ほど決定機がありました。まさにこじ開けたゴールという感じでしたが、得点した時はどのような気持ちでしたか? 立ち上がりに先制した後、すぐに自分のチャンスもありましたし、「あそこで決めておきたかったな」というシーンもありましたけど、結果的に決め切ることができて良かったです。 ──得点した時間帯だけでなく、試合を通してシュートを狙っていましたし、相手への激しいプレスを含め積極的な姿勢が目立っていました。どんな意識でプレーしていましたか? (前節の)シュライカー大阪戦でも「プレスが良い」とは(甲斐修侍監督から)言われていて、プレスでもシュートでも、積極性というのが自分の持ち味なので、それをしっかりと出していくことを意識していました。 ──実は、私は今日、フットサルを初めて観戦しました。攻守の入れ替えが目まぐるしく、激しい展開で衝撃を受けました。選手目線では、Fリーグの試合の魅力はどういったものがあると思いますか? そうですね。フットサルはゴールまでの距離が近いので、攻守のトランジションが激しく、目まぐるしい展開になります。その展開の早さこそがサッカーとは違うフットサルの魅力だと思います。