ECB、6月に利下げ開始し四半期に一度の追加利下げへ-調査
調査に参加したエコノミストの大半は、成長とインフレについてのECBの最新予測に対するリスクはほぼ均衡していると考えているが、約3分の1は2025年と26年に後者のリスクが上振れするとみている。
スコープ・レーティングスのシニアディレクター、デニス・シェン氏は、ECBが「金融市場に対して、過度に積極的な利下げ期待は不当であり、逆効果だとのシグナルを送るべきだ」と述べた。
市場は現在、今年90ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度の緩和を想定している。
これに対して連邦準備制度の利下げは70bp程度が織り込まれている。このギャップに関し、欧州が最終的には米国に追随せざるを得なくなるかという議論がある。米当局の決定がECBに全く影響を与えないと確信しているとの回答は4分の1にとどまったが、影響を与えるべきではないとの回答は36%だった。
エコノミストらはユーロ圏経済へのリスクとして、米大統領選挙、地政学的緊張、インフレ圧力を挙げた。
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原題:ECB Seen Cutting Interest Rates Once a Quarter Starting in June(抜粋)
--取材協力:Greg Ritchie.
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Jana Randow, Harumi Ichikura