ヤクルト村上宗隆、来オフのメジャー挑戦明言…値打ちアップへ「外野」挑戦という選択肢
ヤクルトの村上宗隆(24)が来オフのメジャー挑戦を公言した。 2日の契約更改で年俸6億円の現状維持でサインした村上は、25歳を迎えてメジャー契約を結べる来年の移籍が既定路線だった。 【写真】原英莉花が国内ツアーをキャンセル、「罰金覚悟」で出場して得たスコットランド女子OPの収穫 2022年に三冠王を獲得し、23年はWBCに出場。かねてメジャーがその動向を注視している。若いこともあり、大型契約を勝ち取る可能性は高いだろうが、さるメジャースカウトは、「打撃はともかく、自身の価値を上げたり、可能性を広げたりする意味でも、外野にチャレンジするのは一つの手だろう」と指摘する。 村上の本職は三塁と一塁。今季は、三塁で141試合に出場して15失策を記録するなど、守備率は.952にとどまった。 データ分析を手がけるDELTA社の記事によれば、UZRは「-4.5」(リーグ内で同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べ、どれだけ失点を防いだかを示す指標)。1位の栗原陵矢(ソフトンバンク)の「18.2」、2位の坂本勇人(巨人)の「10.1」と比べて数字は劣る。 ヤクルトOBで外野手として活躍した飯田哲也氏は、村上の外野手としての可能性についてこう言う。 「村上は足は速いですし、三塁手をやっていますから、外野もこなせる可能性はあります。場数を踏んで慣れるかどうかでしょう。外野守備に慣れることができれば、三塁や一塁を守るよりもむしろ、打撃に集中できるかもしれません」 かつて、同僚の山田哲人が侍ジャパンでWBCに出場した際、メジャー関係者は「左翼を守ったら面白い」と話していた。 FA市場のメンツは年ごとにポジションに偏りがある。外野手が枯渇していれば、外野もできると売り込んだほうが高い評価を得やすい。首脳陣やフロントが選手の特性を見極め、新たな可能性を見いだすケースもある。 図らずもヤクルトは、楽天からFA宣言した茂木栄五郎内野手の獲得に乗り出している。茂木が加入すれば、三塁に入って村上が外野……という起用の選択肢も広がる。左翼、中堅、右翼と3つのどこを守るかはともかく、村上に外野手としての“オプション”が加われば、さらに値打ちを上げそうだ。 ◇ ◇ ◇ 話題に乏しいまま終わった今季のヤクルトが最も注目を集めたのは、金銭トラブルによる畠山コーチの電撃退団だろう。畠山コーチはもともと現役時代から奔放な性格で知られていて、球界内からは「驚愕愚行録」が数多く聞こえている。いったいどんな内容なのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。