エアコンの「除湿」があれば「除湿機」は必要ない? それぞれの特徴や電気代を解説
今回は、この時期にかかせないエアコンの除湿機能と専用の除湿機の違いについてメリット・デメリットをもとにご紹介します。また、電気代として実際にどのくらいかかるのかを比較し、除湿機の必要性も解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの除湿機能と除湿機とは?
エアコンの除湿機能は、冷房の機能を活用しています。エアコン本体に空気を取り込み、本体内部にある熱交換器で急速冷却し、湿度の高い空気を結露させます。その後、熱交換器に水として排出されるため、空気中の水分が除去されます。 専用の除湿機も空気中の水分を取り除きます。コンプレッサー式とデシカント式、ハイブリッド式の3種類があり、コンプレッサー式はエアコンの除湿機能と同じ原理を活用しています。 デシカント式は、乾燥剤・除湿剤に湿気を吸着して除湿します。冬の低温時、コンプレッサー式は効果を発揮しにくいですが、デシカント式は安定した除湿が可能といわれています。 そして、コンプレッサー式とデシカント式の両方を備えたハイブリッド式も展開されています。
エアコンと専用機のメリット・デメリット
エアコン除湿のメリットは、設置してあるエアコンを利用できる点です。夏は冷房、冬は暖房と、除湿以外の機能も搭載されているため、1年中使えます。暑い日の除湿には、冷房により部屋を冷やしながらの除湿も可能です。 デメリットは、除湿後に室内へ排出される空気が「冷たい」という点です。肌寒い時期に除湿をすると、部屋全体の温度が下がります。また、設定温度が外気温よりも低い場合、冷房機能が働かないため、除湿機能はほとんど作用しません。 専用機の場合、コンセントにつなぐだけで好きな部屋・場所で使えるのがメリットです。送風機能により、洗濯物に直接風を当てながらの除湿も可能です。また、デシカント式なら冬や秋など寒い時期にも使いやすいでしょう。 一方、コンプレッサー式除湿機は稼働音が大きい点がデメリットです。そして除湿量もエアコンほど多くないと。また、排出された水はタンクに溜まるため、定期的なメンテナンスも必要です。