エアコンの「除湿」があれば「除湿機」は必要ない? それぞれの特徴や電気代を解説
エアコン除湿と除湿機の電気代の違い
除湿機能が備わった標準的なエアコンと除湿機で検証してみます。なお、電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWhで計算します。 エアコンの場合、消費電力を710Wとすると、1時間の電気代は約22.01円、1日8時間使った場合の電気代は約176.08円、1ヶ月の電気代は約5282.4円となります。 コンプレッサー式除湿機の場合、除湿の消費電力190Wとすると、1時間の電気代は約5.89円、1日8時間使った場合の電気代は約47.12円、1ヶ月の電気代は約1413.6円となります。 デシカント式除湿機の場合、除湿の消費電力290Wとすると、1時間の電気代は約8.99円、1日8時間使った場合の電気代は約71.92円、1ヶ月の電気代は約2157.6円となります。 ハイブリッド式除湿機の場合、除湿の消費電力275Wとすると、1時間の電気代は約8.525円、1日8時間使った場合の電気代は約68.2円、1ヶ月の電気代は約2046円となります。 表1:エアコンと除湿機の電気代比較
※筆者作成 この結果より、除湿機よりもエアコンのほうが3倍ほど電気代が高い可能性があることが明らかとなりました。
エアコンと除湿機、どっちがおすすめ?
エアコンの場合、1時間当たり1800mlという強力な除湿ができる機種があります。一方、除湿機の場合は1日当たりおよそ5~6Lほどの除湿性能になるため、強力な除湿を求めるならエアコンのほうがおすすめです。 もし、除湿機能を使う用途が洗濯物の乾燥の場合、効率的に乾燥させる機能が備わっている除湿機もあるようです。また、エアコンと除湿機の併用で、短時間で目標とする湿度と温度に調整できる可能性があります。設置場所や用途によっては併用するのもよいでしょう。
用途に合わせてエアコン・除湿機を選ぼう
除湿機のほうがエアコンと比べると電気代を抑えられる可能性があることが分かりました。また、除湿機であれば好きな場所で使えます。ただし、エアコンがすでに設置されている場合には、そのまま使えて便利です。用途に合わせてエアコン・除湿機を使い分けてみてください。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部