働き控え増える恐れも…生涯現役目指す高齢者に“年金50万円の壁” 専門家は「就労意欲と人手不足の双方に負の影響」
■専門家「50万円の壁は高齢者と企業双方に負の影響」
待遇を見直しても懸念されるのが「年金の壁」です。現在63歳の菊永弘幸さんは夜勤なども行っていて、年金の受給が始まると50万円の壁に達する可能性があります。 菊永弘幸さん: やっぱり(壁は)なくしてほしいなと思いますけど。(再来年は)考えちゃうかも分からないですね。働いて年金がカットされるなら辞めようかなとか。(時間の)融通が利くなら、上の人と相談してやりたいなとは思いますけど。 オティックスの中村守道総務人事部長: 組織運営をする上では、(50万円の壁)廃止もしくは引き上げについて、どちらかというと賛成ですかね。65歳以上でも技能を持った方、元気な方に働いていただこうと会社が舵を切った時に、今の「50万円の壁」は越えてくる可能性がありますので。 高齢者の働き控えを防ぐため、見直しが検討される年金50万円の壁。専門家は…。 第一生命経済研究所の谷口智明研究員: 「年金50万円の壁」というのは、高齢者の就労意欲と企業の人手不足、双方に負の影響を与えているのではないかと考えられております。そういった背景から、今回この見直しをしようという動きにつながっていると思います。 (東海テレビ)
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