菅首相「安倍前首相に確認して答弁」桜を見る会の前夜祭問題
菅義偉(よしひで)首相は25日午前の衆院予算委員会の集中審議で、「桜を見る会」をめぐる安倍晋三前首相の国会答弁に対する当時官房長官だった自身の責任について「安倍前総理が国会で答弁した内容について総理に確認し、答弁してきた」と述べた。立憲民主党の枝野幸男代表に対する答弁。 【国会中継】衆院予算委 菅首相ら出席し集中審議(2020年11月25日)
安倍氏の国会招致は「国会が決めること」
「桜を見る会」問題に関しては、安倍前首相の後援会が主催した前夜祭で、安倍氏側が費用の一部を負担していた証拠があるとされ、東京地検特捜部が安倍氏の秘書らに任意で事情聴取したと報じられている。 枝野氏は、今回の報道内容が首相時代の安倍氏の国会答弁と「明確に食い違っている」と指摘。菅首相は安倍内閣時代に官房長官を一貫して務めており、「知らなかったなんて言い訳は通用しない。菅総理自身、責任をどう感じているのか」とただした。 さらに「国会に総理が嘘をついていたかもしれない。刑事事件とは切り離して、国会としてしっかりと真相を明らかにしなければならない」と述べ、安倍前首相の国会招致を求めた。 菅首相は「いずれにせよ安倍総理自身が国会で縷々答弁していたことは事実。総理自身は今回の案件に、刑事告発に対応した検察の捜査に安倍事務所として全面的に協力して、その趣旨を述べている」とした上で「国会のことは国会でお決めになられることだ」と述べるにとどめた。 枝野氏は「国会の審議が愚弄された。国会で堂々と総理が約1年にわたって事実と異なることをおっしゃってきた」などと国権の最高機関である国会に対する安倍政権の姿勢を批判した。