【木原さん解説】“春の嵐”いつまで続く? 大雨と強風に注意
日テレNEWS NNN
急速に発達する低気圧の影響で、太平洋側を中心に雨や風が強まり、関東地方では帰宅時間帯を直撃しました。この“春の嵐”の原因や今後の見通しなどを、気象予報士の木原実さんに聞きました。 ◇ 都心でも12日午後になって雨脚が強まってきました。午後4時30分現在、関東地方には広く強風注意報が発表されていて、千葉県と茨城県には暴風警報が発表されています。最大瞬間風速は、千葉の勝浦や羽田空港では15メートルを超えるなど沿岸部を中心に強風となっていて、引き続き警戒が必要です。
■いわゆる“春の嵐” 原因は?
原因は発達しながら進む低気圧です。12日夜9時の予想天気図を見ると、関東のすぐそばに前線を伴った低気圧があります。この前線に向かって南から湿った空気が流れ込み、上空の寒気とちょうどぶつかる東海や関東地方で特に大気の状態が不安定となりました。この低気圧が発達しながら関東地方に接近したことで雨と同時に風も強まりました。
■13日も強風続く
12日午後5時段階で関東地方を中心に活発な雨雲がかかっている予想ですが、このあと午後9時くらいには主立った雨雲は東の海上に抜ける予想です。その後は関東北部の山沿いや東北の太平洋側ではしばらく雪が続きますが、次第に雪のエリアは縮小し、13日朝には各地の雨や雪はやむ見込みです。 ただ13日朝9時の予想天気図を見てみると、低気圧はさらに発達しながら日本の東の海上を北上する見込みです。関東や東北では日差しは戻っても、風が強い状態が続きそうです。13日にかけての最大瞬間風速は関東地方で40メートル、東北地方で35メートルと予想されています。暴風や高波には引き続き警戒が必要です。