【勝手に“妄想”開幕オーダー・ヤクルト編】敵地で“衝撃の3連発”を再び!村上宗隆の日本ラストイヤーを彩る強力「ツバメ打線」
2025年のプロ野球は3月28日にセ・パ同時開幕。今年はどんなドラマが待っているのか、一足早く“妄想”開幕オーダーを考えてみたい。今回はヤクルト編だ。 【動画】「ポスト村上」が待望のプロ初アーチ!澤井廉が豪快3ラン ヤクルトの開幕戦の相手は前年リーグ覇者の巨人。しかも敵地・東京ドームでの対戦となれば、思い出されるのが、1997年4月4日の開幕戦だ。 この年、長嶋茂雄監督率いる巨人はFAで西武から移籍してきた清原和博が開幕4番を務めた。ヤクルトを率いていた野村克也監督は前年広島から自由契約で獲得した当時35歳の小早川毅彦を「5番・一塁」で先発起用。その小早川は見事期待に応え、当時球界のエースだった斎藤雅樹から3打席連続本塁打の離れ業をやってのけると、チームを開幕戦勝利に導いた。 野村ヤクルトはこの年、リーグ優勝と日本一に輝いた。長いペナントレースのたかが1試合かもしれないが、開幕戦のこの「1勝」がのちに大きな意味をもたらしたことを、野村監督も語っている。 それだけ重要な開幕戦。野村野球の意思を引き継ぐ髙津臣吾監督は、今季就任6年目を迎える。果たして開幕戦はどんなオーダーで宿敵・巨人に挑むのか。現時点での“妄想”オーダーは以下の通りだ。 (中)塩見泰隆 (遊)長岡秀樹 (左)ドミンゴ・サンタナ (三)村上宗隆 (一)ホセ・オスナ (二)山田哲人 (右)澤井廉 (捕)中村悠平 (投)吉村貢司郎 「1番」には、左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板損傷の大ケガから復活を期す塩見、「2番」には前年最多安打の初タイトルを獲得した23歳の長岡を据えた。彼ら2人が出塁し、強力打線の中軸を担うサンタナ、村上、オスナで大量得点を奪いたい。「6番」にはキャプテンの山田、そして「7番」には「ポスト村上」として期待のプロ3年目・澤井を置いた。 澤井は昨年、右膝手術から復活を果たしたが、まだ1年間1軍の試合に出場した経験はない。守備面を重視すれば西川遥輝、丸山和郁らの起用がベストになるが、村上が今オフにメジャー移籍を見据えている現状を考えれば、まさに変革のとき。 プロ1年目にイースタン・リーグで本塁打王を獲得し、昨年1軍の舞台でプロ初本塁打となる3ランをマーク。今季大きな飛躍を遂げる可能性を秘めた背番号「42」の長打力に期待せずにはいられない。 28年前の“衝撃の3連発”を再び――。村上の日本ラストイヤーを3年ぶりのリーグ優勝で飾れるか。後継者として期待の澤井が、昨オフに大型補強を敢行した巨人に引導を渡す“3発”をお見舞いする物語を描いてみた。 [文:別府勉]