相澤晃「強い自分を取り戻したい」約1年半ぶりの10000m復帰レース日本選手権
◇第107回日本陸上競技選手権大会・10000m前日会見(9日) 陸上の相澤晃選手(旭化成)が9日、10日に行われる日本陸上競技選手権大会の前日会見に臨みました。 【画像】2年ぶり2回目の優勝 相澤晃選手 昨夏に右足の後脛骨筋を痛めた影響で約1年半ぶりの1万メートルのレースとなる相澤選手。今年2月まではほとんど走れない状態が続いたといい「それほど自分のなかでは大きなけがではないな、すぐ治るかなと思っていたのですが、なかなか治らず」と当時のけがの状況を明かしました。 けがで走れない期間はウエイトトレーニングを重点的に行ったといい「僕のなかでは走るよりもきついトレーニングもありました」と話しました。「たくさんのトレーナーさんやいろいろな方々に支えられたので、明日は今まで支えてくれた方々のためにも優勝目指して頑張りたいなと思います」と苦しい期間に支えてくれた方々への恩返しを誓いました。 パリ五輪の代表選考レースも兼ねる今大会。派遣標準記録については「正直今の自分には難しい記録」と明かした一方で「ただ、目指していないのではなく現状の自分ではできないと思っているだけなので、来年以降出せるようにまずは自分が持っている日本記録を更新してまた強い自分を取り戻す、新しい自分をつくっていきたいです」と日本選手権のレースに向け表情を引き締めました。 また、東京五輪に1万メートル代表で出場した相澤選手。当初、パリ五輪はマラソンで目指していたと言います。しかし「東京五輪が終わって、1万メートルでこの結果で満足するのは悔しいと思ったので、パリは1万メートルで目指そうと思いました」と明かし「自分としては1万メートルの集大成となる五輪にできればいいなと思います」とパリ五輪を見据えています。 今大会には7月のアジア選手権優勝の田澤廉選手(トヨタ自動車)、相澤選手とともに東京五輪に出場した伊藤達彦選手(Honda)、3000m障害でリオ五輪出場の塩尻和也選手(富士通)ら代表を争う有力選手が出場します。