【MotoGP】ヤマハ、バルセロナテストで投入フロントウイングには大きな変化。2025年に向け良い叩き台に?
2024年シーズンのMotoGPマニュファクチャラーズランキングを5メーカー中4位で終えたヤマハ。改善を目指した取り組みを続けているが、ポストシーズンテストではエアロダイナミクスに大きな違いが見られた。 【動画】MotoGP2024 最終戦ソリダリティGPハイライト このテストでヤマハは、シャシー、エンジンそしてエアロダイナミクスにアップデートを投入したことが明らかにされているが、中でも最も印象的な変化は、フロントウイング周りのアップデートだろう。 ヤマハが持ち込んだ新しいフロントウイングは、以前と同じような3枚構成だが、前面投影面積が増え、さらに前方に突き出す形へと変更。ダウンフォースをさらに増加させる方向へと変更されている。 またフロントウイングの最下部のフラップはこれまで、エアインテークに接続されていなかったが、新型では新たに気流制御の役目も負うカーボンサポートがこの最下部のフラップまで延びる形へと変化した。 バルセロナテストに参加したファクトリーチームのファビオ・クアルタラロは、最速だったアレックス・マルケス(グレシーニ)からは0.4秒差の2番手タイムを記録した。 チームディレクターのマッシモ・メレガリは、ライダーから良いフィードバックを得られ、テストをポジティブに終えられたと語った。 「我々が主に評価していたのはシャシーとエアロダイナミクス、そしてわずかにアップデートされたエンジンの3つの項目だ。そしてこの3項目全てのアイテムで、ポジティブなフィードバックを得られた」 メレガリはMotoGP.comにそう語った。 「しかし実際に何かを判断するよりも、我々としては(来年2月の)セパンテストまで待ちたいと思っている。ひとつのサーキットでテスト項目を完全に判断することはできないため、少なくとも2回は確認した方が良いからだ」 「この方向性で打ち出しているステップは、良いフィーリングだけではなく良い結果ももたらしている。これは非常に重要なことなんだ。過去に我々は何度もライダーのフィーリングに耳を傾けてきたが、今は結果とフィーリングが一致している」 「テストは我々の期待よりも上手くいったとも言える。私からしてみれば、長く厳しいシーズンを終えるにあたって良い形だ」 2025年シーズンからヤマハは新たにプラマックをサテライトチームに迎え、2チーム4台体制での挑戦となる。2月に予定されているプレシーズンテストでは、ここから更にブラッシュアップされたマシンの投入が期待される。
Franco Nugnes