Anthropic、「Claude」で「Googleドキュメント」のファイルを分析可能に
Anthropicが人工知能(AI)モデル「Claude」にちょっとした便利な機能を追加した。それはドキュメントの分析だ。 この機能は米国時間11月22日から提供が開始されたもので、ユーザーは「Googleドキュメント」のファイルをClaudeのチャットやプロジェクトに追加して、会話により多くのコンテキストを与えることができる。 例えば、以下のスクリーンショットにあるように、追加したドキュメントの要約を依頼するなど、そのドキュメントに関する質問をチャットボットに投げかけることが可能だ。 今のところ、GoogleドキュメントをClaudeに取り込めるのは、「Claude Pro」と「Claude for Work」のユーザーに限られる。Claude for Workのユーザーがこの機能を設定するには、こちらの指示に従ってほしい。 GoogleドキュメントをClaude AIに追加する方法 チャット画面の右下隅にあるクリップ型のアイコンにカーソルを合わせる。 Googleドライブのアイコンをクリックする。この機能を初めて使う場合は、Googleアカウントへのログインが必要になる。 最近アクセスしたドキュメントを検索するか、ドキュメントのURLを貼り付ける。一度に複数のドキュメントを追加することも可能だ。 メッセージを送信すると、Claude AIがその質問に応じたドキュメントにアクセスして、処理を開始する。 ただし、注意すべき点がいくつかある。まず、Claudeがドキュメントから抽出できるのはテキストだけで、画像、コメント、提案を解釈することはできない。 次に、ユーザーが同期できるドキュメントは、Googleドライブ内で閲覧権限を持っているファイルに限られる。Claudeと会話している間に閲覧権限を失えば、そのドキュメントの内容は見られなくなる。ただし、会話を表示することは可能だ。 最後に、Googleドライブから直接チャットや「Project knowledge」(プロジェクトナレッジ)に追加したGoogleドキュメントは、Googleドライブと直接同期するようになる。そのため、Claude AIは常にそのドキュメントの最新バージョンにアクセスすることになる。 今回の新機能によって、Claudeは他のAIと肩を並べることになった。Googleの「Gemini」は拡張機能を通じて、OpenAIの「ChatGPT」は接続機能を通じて、同様の機能を提供している。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。