楽天の田中将大投手が退団表明 来季年俸で折り合わず自由契約扱いへ
東北楽天ゴールデンイーグルスは24日、田中将大投手(36)を30日に提出予定の契約保留者名簿に掲載しないことを発表した。田中は24日、自身の公式ユーチューブで「楽天と来季の契約を結ばずに新たなチームを探すことに決めました。来季はどこでプレーするかはまだ何も分からない状態」などと語った。 球団の石井一久シニアディレクターによると、来季の契約にむけ、減額制限(年俸1億円超えは40%)を超える大幅な減俸を提示したが、折り合いがつかず、本人が自由契約扱いを望んだという。今季の推定年俸は2億6千万円プラス出来高払いだった。 昨秋に右ひじを手術した田中は今季、1試合の登板で自身初のシーズン未勝利に終わっていた。 田中は北海道・駒大苫小牧高から高校生ドラフト1巡目で2007年に楽天に入団。1年目に11勝を挙げて新人王に輝き、13年は無傷の開幕24連勝を記録し、球団初のリーグ優勝、日本一に貢献した。13年オフにポスティングシステム(入札制度)を使ってヤンキースに移籍。21年に楽天に復帰し、日米通算200勝まであと3勝に迫っている。 保留者名簿は12月2日に公示され、掲載されなかった選手は自由契約扱いとなり、どの球団とも契約交渉できるようになる。
朝日新聞社