「闇バイト応募者は“逮捕される要員”」公式LINE悪用し100人以上引きずり込む 明かされた使い捨ての実態
Q指示役に名前はあった? 少年(16): 「ソンゴクウとかオータニショーヘーとか。ああいう人たちってめっちゃ丁寧な喋り方で話もなんかうまいんで、俺はいい人やなと思っちゃって」 Q恐怖はなかった? 少年(16): 「そんなにちょっかいかけるとか、指示役側からなんかするっていうのはリスクがある話じゃないですか、指示役側が。そんなことをしてこないと思うから大丈夫だと思う」 指示役には、顔・名前・年齢などの個人情報を握られているが、自身の置かれた状況には、当時も今も、どこか“他人事”だ。
愛知少年院 立石健一郎次長: 「近視眼的なものの捉え方であったり、自分にネガティブに及んでくることに関しては、耳をふさいでしまう。結局、自分の身の回りにそういうことに苛まれたことがないってなると、なぜかいつの間にか、“そういうことは起きない”っていうような考え方に陥りがちな部分が、非常にリスクが大きいかなと感じる」
自分の身に何が起きるのか、自分が何をさせられているのか。「即日即金」「ホワイト案件」という言葉の裏に隠れる『闇』。
闇に目を向けずにつけこまれ、犯罪に利用される人が後を絶たない。
■新システム導入で“9倍”に…愛知県警がAI使って対策
こうした中、愛知県警が「闇バイトの芽」を地道に潰そうとしている。 X(旧Twitter)に投稿されている「裏バイト」「日当15万円」といった闇バイト募集に用いられるワードを、AIが自動で探し出すシステムを導入した。
疑いのある投稿に対し、「SNSで楽に稼げるバイトって大丈夫?」というメッセージをリプライし、ユーザーが安易に応募しないよう促す。 対象のワードは、その時々で変更することが可能だ。
以前は3人ほどの警察官による「手作業」だったため、警告が出せるのは月に150件ほどだったが、2024年10月から導入したシステムで、件数は9倍に増えたという。
愛知県警生活安全総務課の鈴木晶子巡査部長: 「発端となる場所を集中的に攻撃じゃないですけど、被害が生まれないように対策を取っている」