【40代・50代におすすめの旅】日本古来のリトリート「薬湯」を体験に奈良へ。こだわりの宿は、元庄屋の豪邸!
「『大和当帰(やまととうき)』をご存知ですか?冷え症対策の薬湯によく用いられる薬草です。そんな大和当帰の生産地である奈良県宇陀(うだ)市に、元は庄屋の豪邸だったいう屋敷を改装し、薬湯につかれるという宿があります」とは、トラベルライターの小野アムスデン道子さん。 今回は、その「うだ薬湯の宿 やたきや 」を紹介してくれた。
「『うだ薬湯の宿 やたきや (以下やたきや)』は食事も敷地内の農園で育てた無農薬・有機野菜を使ったこだわりの宿です。最寄駅は、大阪駅から1時間ちょっとの近鉄大阪線『榛原(はいばら)』。駅まで送迎があります」
「宇陀市は、日本最初の薬猟(薬草の採取)の里と言われ、日本書記にも登場する場所。薬湯は日本古来のリトリートという感じです。そのほかにも古くから女性に開かれた寺として女人高野(にょにんこうや)として知られる『室生寺(むろうじ)』や、龍の住まう場所もあると言われていて、観光に訪れる人も多いのです」
「『榛原』の隣駅『室生口大野』駅からバスで室生寺や室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)、吉祥龍穴(きっしょうりゅうけつ)などのパワースポットを巡ることができます。 秋深くなると、室生寺は真っ赤なモミジに彩られ、紅葉も楽しめます。清らかな室生川のほとりにある龍穴は、しめ縄の向こうにまさに龍がいそうで神秘的な雰囲気です」
「堂々とした門構えの『やたきや』に到着。目の前には奈良の里山の美しい風景が広がります
古い建物と和モダンな照明や家具などが調和した宿で出迎えていただいたオーナーご夫妻。夫人の田中ちか子さんは部屋に置かれたアメニティのルーヴルドーや復元ドライヤーを手がける会社の創業メンバーで、以前OurAge にもご登場いただいたことが!まったくの偶然でご縁に驚き!
「まずはアンティークな箱火鉢のテーブルで、大和当帰ときなこがかかった本くずのお菓子とお薄をいただき、ほっと一息」