【40代・50代におすすめの旅】日本古来のリトリート「薬湯」を体験に奈良へ。こだわりの宿は、元庄屋の豪邸!
「そして、お部屋に向かう前に薬湯のモトづくり。大和当帰の葉、その粉末をベースにわさび菜、大葉、人参、イタリアンパセリなど様々な植物の粉末を加えたものを香りなどを嗅ぎながら、自分でブレンドして不織布の袋に入れていきます。これをお風呂に浮かべて薬湯にして楽しむのです」
「『やたきや』は、築300年という庄屋のお屋敷だった建物を改装したわずか4室の宿。私は、吹き抜けの2階にベッドが並び、梁の走る天井が美しい蔵を改造したお部屋に泊まりました。ご主人が畳店も経営されてもおり、半畳たたみのリビングルーム、和紙を畳にしたベッドルームと、とてもきれいで足触りのよさが抜群でした。 バスルームは香りのよいヒノキで囲まれており、ゆったり薬湯を楽しむ湯船は陶器製です。薬湯でほっこりと温まり、肌にやさいしルーヴルドーのアメニティとシャンプー後の復元ドライヤーで、髪は艶やかに肌はしっとりと心地よい湯上りでした」
「夕食は朝採れ野菜や宇陀牛などを使った革新的なイタリアン。写真は、ヒゲまで食べられる香ばしいヤングコーンのグリルに黒ニンニクのソースをかけた一品。これが印象的でした」
「朝食は黒豆も入った茶粥と当帰葉の入ったとろろ汁にいっぱいおかずが並びます。器がとても素敵で、奈良の陶芸作家のものや、蔵から出てきた江戸時代・慶応年代のものも使っているそう」
「緑深い里で身体に優しい食事をいただき、歴史のある薬湯に浸かる一日。生き返った気分になれました。『やたきや』は、ランチ・ディナーの外来利用も可。秋の紅葉を楽しみながら訪れてみては」