独身の彼女が韓国で「1人ではなく、2人の養子」を迎えたなぜ、きょうだいの理想的な年齢差とは?
そのほかに変わった点は、家庭裁判所と提携する心理機関で心理検査を受けたこと。裁判所から自宅に調査員が派遣され、家庭環境のチェックも行われた。お年を召した調査官がやってきたときは、定年退職した裁判所職員の天下りかもしれないと思ってしまったけれど、悪印象を持たれないように必死で彼のとんちんかんなおしゃべりに調子を合わせた。 今回は知人の推薦状だけでなく、推薦者の印鑑証明書も必要だった。家族でもない相手に、不動産購入にも使われる印鑑証明書を頼むのは気が引けたけれど、以前の職場の同僚2人がまた協力してくれた。
難しい頼みごとを聞いてくれた2人に感謝する一方で、どうにも腑に落ちなかった。政府機関が個人情報を把握している韓国では、身元を確認する方法なんて他にいくらでもあるだろうに。 ※日本において特別養子縁組制度は配偶者のいる人に限られていますが、一定の要件を満たしていれば、独身者でも里親になることは可能です。 後編:独身で養子迎えた彼女が「親として」心がけたこと (翻訳:藤田麗子)
ペク・ジソン :編集者