フットサル日本代表・木暮賢一郎監督が退任、新監督には高橋健介氏 連覇を狙った2024年4月のアジアカップでGS敗退&W杯出場権を逃した木暮ジャパンは2年半の活動に終止符
日本サッカー協会(JFA)は7月18日、フットサル日本代表・木暮賢一郎監督の退任と、同チームでコーチを務めてきた高橋健介氏の新監督就任を発表した。 【映像】アジアカップ日韓戦で生まれたゴラッソ
アジアカップで敗退、W杯出場権を逃す
木暮氏は、2021年11月に日本代表監督に就任。2021年10月のFIFAフットサルワールドカップリトアニア大会を率いたブルーノ・ガルシア前監督の下でコーチを務めた後、指揮を託された。その後、海外を軸に戦う選手とFリーグで際立つパフォーマンスを発揮する選手、同時に若手有望株を招集して強化を続け、2022年10月、AFCフットサルアジアカップクウェートで初優勝を果たすなど成果を挙げた。 コロナ禍の影響もあり、当初2020年に予定されたW杯が2021年となり、次のW杯まで3年と準備期間が短縮されたなかで、強化の道のりは概ね順調に進んできた。 2023年10月のAFCフットサルアジアカップタイ2024予選を危なげなく突破すると、12月にアルゼンチン、2024年1月にポルトガルと、直近のW杯優勝国との国際親善試合でも実力伯仲した。 木暮ジャパン結成当初からの目標は大きく2つあり、2024年4月のアジアカップにおける大会連覇とそれによって得られるW杯出場権の獲得、そしてW杯本大会におけるベスト8以上の成績だ。その一つ目の目標達成を前に、つまづいてしまった。 4月、タイで行われたアジアカップでは、グループステージ初戦でキルギスに敗れ、続く韓国には大勝したものの、3試合目のタジキスタンに引き分け、グループ3位に。この結果、史上初のグループステージ敗退となり、ベスト4進出でW杯出場権を獲得できる条件を達成することができなかった。 大会直前に、清水和也、オリベイラ・アルトゥールといった日本代表の主軸2人が負傷離脱したことなど不測の事態はあったものの、近年、レベルアップするアジア各国に力負けする結果に終わった。 木暮氏は、2000年から2012年まで日本代表としてプレーし、2004年、2008年、2012年の3回、W杯に出場。2006年にはAFC年間最優秀フットサル選手賞を受賞するなど、アジアナンバーワン選手として活躍してきた。クラブチームでもスペインのクラブで存在感を示した後、2008年から名古屋オーシャンズでプレーし、2013シーズンをもって現役を引退。その後、指導の道に進み、FリーグU23選抜、シュライカー大阪の監督を歴任。2018年から日本代表コーチを務めるかたわら、2018年から2021年までフットサル日本女子代表監督、2019年からU-20フットサル日本代表監督を務めるなど、キャリアを重ねてきた。選手としても、指導者としても成果を残してきたが、今回は臨む結果を手にできなかった。 大会後、木暮氏の進退に注目が集まるなか、7月18日の退任の発表となり、木暮ジャパンとして約2年半の活動に終止符が打たれた。