元イタリア代表DFデ・シリオ、ユヴェントスからエンポリへのレンタル移籍が決定
エンポリは29日、ユヴェントスから元イタリア代表DFマッティア・デ・シリオがレンタル移籍にて加入することを発表した。クラブからの発表によると、レンタル移籍期間は2025年6月30日までの1年間だという。 【動画】エンポリのユニフォームに袖を通したデ・シリオ デ・シリオは1992年10月20日生まれの現在31歳。ミランのアカデミー育ちで、2011年9月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のヴィクトリア・プルゼニ戦でトップチームデビューを飾った。翌シーズンの中盤戦から出場機会を増やし、左右どちらでも遜色なくこなすことのできるマルチなサイドバックとして立ち位置を確立。負傷に泣かされる時期も決して少なくはなかったが、ミランでは公式戦通算133試合のピッチに立ち、2017年夏に完全移籍でユヴェントスへと旅立った。 “ビアンコネロ”での1年目はベンチを温める日々が続いたものの、2年目には定位置を確保。しかし、その後は自身の負傷に加えて、コロンビア代表MFフアン・クアドラード(現:アタランタ)が右サイドバックで新境地を開拓したことや、ブラジル代表DFダニーロの加入も重なり、徐々に出場機会が減少。2020-21シーズンはリヨンへレンタル移籍し、主力の一角として活躍したものの、ユヴェントス復帰も立場が大きく変わることはなく、負傷によって昨季はセリエAで1試合のみの出場にとどまっていた。 また、ミラン時代の2012年8月にはイタリア代表に初招集され、翌年3月にデビューを飾る。FIFAワールドカップブラジル2014やEURO2016などの国際舞台も経験した後、2019年6月からはしばらく“アズーリ”から遠ざかっていたものの、2022年3月に久々の復帰を果たした。これまでに国際Aマッチ通算40試合出場を記録している。 前人未到の9連覇を達成した2019-20シーズンを最後に、スクデットを手にできていないユヴェントスは、今夏に大幅改革を敢行。昨季ボローニャにチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらしたチアゴ・モッタ氏を新監督として招へいしただけでなく、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(現:リヴァプール)、フランス代表MFアドリアン・ラビオ、ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー、元ブラジル代表DFアレックス・サンドロ(現:フラメンゴ)ら多くの主力と別れを告げてメンバーを刷新した。デ・シリオもその1人として退団が決定。公式戦通算117試合出場2得点を記録し、3度のセリエA優勝と2度のコッパ・イタリア制覇を経験した末、“ビアンコネロ”のクラブに別れを告げていた。 デ・シリオの新天地となるエンポリは、2023-24シーズンのセリエAで残留争いに巻き込まれながら、最終的には17位でシーズンを終え、直近の昇格後4年目のシーズンを過ごしている。今季の開幕戦となったコッパ・イタリアのラウンド64でセリエBのカタンザーロに4-1で大勝すると、17日にはセリエA開幕節のモンツァ戦をスコアレスドローで終える。25日の第2節では強豪のローマを2-1で破るなど、ここまで公式戦無敗と悪くないスタートを切った。 今夏の移籍市場ではレンタル移籍での戦力強化がメインとなっており、ミランからU-21イタリア代表FWロレンツォ・コロンボ、インテルから同FWセバスティアーノ・エスポジト、ローマからノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンらを迎え入れていた。
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