「北漢江遺体遺棄」犯人は佐官級将校、被害者は同僚の軍務員=韓国
現役将校が口論の末に女性を殺害した後、北漢江(プッカンガン)に遺体を遺棄したことが捜査で分かった。 江原(カンウォン)地方警察庁は4日、「中佐進級予定者の現役軍人Aに対して殺人と死体損壊、死体隠匿罪で拘束令状を請求する予定」と明らかにした。被害者は同じ部隊で勤務していた任期制軍務員Bさん(33、女性)と確認された。 Aは京畿道果川市(クァチョンシ)にある国軍サイバー作戦司令部の所属で、先月28日にソウル松坡区(ソンパグ)にある傘下部隊への転勤発令を受けた。サイバー作戦司令部はサイバー戦争を施行する国防部直轄の部隊。被害者のBさんは果川市の部隊でAと共に勤務し、事件発生後の先月末に契約が終了した。 警察が調べた結果、Aは先月25日午後3時ごろ部隊の駐車場にいた自分の車の中でBさんの首を絞めて殺害した。Bさんと口論になり激憤して犯行に及んだという。AはBさんの遺体を服などで隠し、退勤後の午後9時ごろ部隊近隣の工事現場で毀損した。続いて翌日午後9時40分ごろ、自身が10余年前に勤務した江原道華川郡(ファチョングン)に行き、遺体と犯行道具を北漢江付近に捨てた。 Aは当時、遺体が入った袋が浮かび上がらないよう石などを入れて沈めた。しかし1週間後の2日午後2時36分ごろ、華川体育館付近の北漢江で遺体の一部が浮いているのが見つかった。指紋・DNA分析でBさんの身元を確認した警察は携帯電話の通話記録などを分析し、Aを有力な容疑者に特定した。そして3日午後7時12分ごろ、ソウル江南区(カンナムグ)の逸院(イルウォン)駅の地下道でAを緊急逮捕した。Aは容疑をすべて認めた。