「自分の顔が大好き、整形なんて興味なし」過去映像の露出ためらわず…マネジメント事務所社長が明かした「中森明菜」のプライド
【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】 2010年10月、ストレスによる免疫力低下で体調を崩して以来、入退院を繰り返し、復帰のめどがたたなかった中森明菜だが、「中森明菜IN夜のヒットスタジオ」(10年)、「ザ・ベストテン 中森明菜プレミアムBOX」(15年)、「中森明菜プレミアムBOXルーカス~NHK紅白歌合戦&レッツゴーヤングetc.」(15年)という映像作品3タイトルを発売した。1980~90年代の音楽番組を編集したものだが、共通しているのは明菜の歌とファッションを語る上で貴重な映像ということ。放送関係者が言う。 【写真2枚】初々しいビキニ姿の中森明菜 等 「デビュー後、10年間…、特に80年代の明菜はテレビの音楽番組の歴史ともいえる存在でした。中でも『ザ・ベストテン』のBOXセットは、〝ザ・ベストテン30周年〟と〝ホリプロ創業30周年記念特別企画〟として2009年に発売された『ザ・ベストテン山口百恵 完全保存版DVDBOX』が話題になったこともあり、百恵に続くBOXとして企画されました」 当時、DVDの発売について、明菜のマネジメント事務所「ファイス」の門村崇志社長に発売までの経緯を尋ねた。すると明菜の出演していた30時間にも及ぶ映像をチェックし、その中からピックアップしたが、商品化にあたりネックとなったのは「(映像に映り込んだ)他の出演者の肖像権問題」だった。そこで「肖像権をクリアしたものをえりすぐり、さらに12時間45分にまとめて収録することになった」。 結果、ランクインしなかった「スローモーション」以外の「少女A」や「セカンド・ラブ」「北ウイング」などすべてを盛り込んだが、特筆は「ザ・ベストテン」の名物だった中継先からの歌唱シーン。新幹線の中で「十戒(1984)」を歌うシーン(1984年8月23日放送)や、阪神タイガース優勝に沸く大阪・阪神百貨店のタイガース・グッズ売り場からの中継(85年10月31日放送)なども収めたことで「DVDを編集していて時代の流れを感じた」(門村社長)。 明菜に限らず全盛期だった頃の映像は貴重で視聴者からのニーズも高い。それは現在でも同じだ。各テレビ局は高視聴率が見込まれるためさまざまな特番を編成している。当然、明菜の映像作品は〝要望〟も高く、繰り返し放送されている。が、実は多くのアーティストが過去の映像は使用してほしくないと思っているとも言われる。