両手フリーで安全確実にはんだ付けできる、クリップ付きスタンドに注目
配線接続後に取り外す必要がなければ、カプラーやギボシ端子ではなくはんだ付けするのが手っ取り早いですが、芯線が離れないよう保持しながらはんだごてを扱うのは案外難しいもの。そんな時に活用したいのが、小さなワニ口クリップを備えたスタンドです。両手が自由に使えるだけで落ち着いて作業でき、はんだ付けのミスも激減します。 【画像】クリップ付きのスタンドをギャラリーで見る(6枚) 文/Webikeプラス 栗田晃
空中に浮かぶ配線のはんだ付けほど面倒な作業はない!?
USB電源の取り付けやハンドルスイッチの修理などの電気いじりに不可欠な結線作業。社外品のアクセサリーパーツは車種を問わず装着できるよう、電源コードが長めに設定されているので、余計な配線をいったん切断してつなぎ合わせる作業も行います。 配線同士をつなぐ結線作業で、ウインカーやホーンなど装着後に取り外す可能性がある部品に関してはギボシ端子やカプラーなど着脱できる部品を使いますが、恒久的に結線して良い部分ははんだ付けするのが一般的です。 もちろん、二度と外さない部分でギボシ端子を使っても問題はありませんが、はんだ付けより接続部分がかさばり、絶縁スリーブや端子金具の無駄遣いにもなります。 はんだ付けで結線を行う場合、つなぎ合わせる配線をどのように安定させるのかが作業のポイントとなります。一方が固定されていれば、つなぎ合わせる配線はフラフラ動くことがないので安定した姿勢ではんだ付けできますが、どちらの配線も浮いた状態だと安定しません。 被覆を剥いた芯線同士をひねり合わせた状態ならはんだ付けしやすいですが、結線部分がかさばって配線が太くなってしまいます。できれば芯線同士を突き合わせた状態ではんだを流し込みたいものの、宙に浮いた配線は安定しないためなかなかうまくいきません。 右手ではんだごてを握る場合、左手で配線とはんだをつまみながら作業したり、作業台に置いたはんだの先端に芯線とはんだごてを寄せていくなど、アクロバティックな方法で何とか結線しているという人もいるのではないでしょうか。 右手にはんだごて、左手にはんだを持って作業するのが理想で、そのためには両手がフリーになることが必要です。