新型コロナでリーガ中断も久保建英がポジティブな理由とは?「僕の夢はハッキリしている」
スペイン国内で2番目に発行部数が多いスポーツ紙『アス』が、RCDマジョルカでプレーする日本代表MF久保建英の単独インタビュー記事を、現地時間12日に1面で掲載した。 18歳になった直後の昨年6月に、FC東京から名門レアル・マドリードへ電撃移籍。今シーズンが開幕した直後にマジョルカへ期限付き移籍した久保は、本来のスケジュールでは12日に敵地サンティアゴ・ベルナベウのピッチに初めて立ち、保有権をもつクラブと戦うはずだった。 しかし、猛威をふるい続ける新型コロナウイルスの影響を受けて、スペインでも3月中旬からすべての公式戦が延期されている。中断前の3試合で2ゴール1アシストをあげるなど、マジョルカで存在感を際立たせていた久保が注目に値すると判断されたからこそ、成長した姿をお披露目できる一戦が流れたタイミングで、首都マドリードに拠点を置く『アス』がインタビューを行ったのだろう。 「正直に言えば、すごく楽しみにしてきました。すべての試合が重要ですけど、僕にとってはここでの試合は特別なものでした」 8万人あまりを収容できるベルナベウでさまざまな視線を浴びながら、試合前のアップ時からモチベーションを高めていく。シーズン序盤から待ち焦がれてきた光景が幻と化した心境をこんな言葉で表した久保は、FC東京の下部組織時代から常に注目を集めてきた状況をこう語っていた。 <いまはあまり注目してほしくないかな、という思いはあります。ただ、プロサッカー選手になったときに、注目されないのはよくないことだと思っています> <特に騒がれたいというわけではないんですけど、いい結果やいいニュースを提供していくなかでクラブや個人の価値をあげて、結果としてサッカーそのものの価値もあげることに貢献していけたら> スペインだけでなく日本国内へも瞬く間に伝わった『アス』のインタビュー記事は、タイミングもさることながら、かつて久保が言及していた<いい結果>で手繰り寄せたと言っていい。