「智辯学園-小松大谷戦みどころ」両チームの「眠っている」選手の奮起がカギ【大会11日目第1試合】
第106回全国高校野球選手権大会11日目となる17日3回戦の第1試合は、智辯学園(奈良)と小松大谷(石川)の対決となった。 【トーナメント表】夏の甲子園 大会10日目までの結果 2回戦で健大高崎(群馬)、大阪桐蔭(大阪)の優勝候補を破って勢いに乗るチーム同士の対戦である。智辯学園は準優勝した2021年以来3年ぶり、小松大谷は初となる8強をかける。 調子を上げているチームのなか、まだ「眠っている」選手に注目したい。智辯学園では3番を打つ知花 琉綺亜内野手(3年)。主将でもある右打者だが、2試合が終わって7打数2安打で打点も1。3三振を喫するなど、3番打者として、本人も納得した結果を残せていないと思っているはずだ。1番の佐坂 悠登内野手(3年)が打率.545と当たっているだけに、知花に本来の当たりが出れば、「鬼に金棒」となる。主将としての意地に期待したい。 小松大谷では、5番打者・胡摩 結月内野手(2年)が、2試合が終わって9打数無安打。スタメンで起用されている選手で、唯一安打が出ていない。2年生ながらクリーンアップを任されるだけに、本来の力はこんなものではないだろう。石川大会準決勝、センバツに出場した日本航空石川を破った試合では、2安打を放って勝利に貢献している。甲子園の大舞台、そろそろ本領発揮といきたい。 逆に、相手からすれば「眠っている」選手を「眠ったまま」にしてくことがポイントにもなる。 智辯学園はセンバツ優勝の経験があるなど、過去の甲子園での実績では差があるチームの対戦だが、小松大谷は過去の実績では相手が上だった明豊(大分)、大阪桐蔭を下して勝ち上がってきた。最後までドキドキさせてくれる戦いとなるに違いない。