「鈴木と呼ばれても反応できない」オリックス・鈴木博志、来季から「博志」になります!現役ドラフトで移籍し奮闘、1450万円アップ2700万円でサイン
オリックスの鈴木博志投手(27)は3日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、1250万円から1450万円アップの年俸2700万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。併せて来季から登録名を名前だけの「博志」にすることも発表した。 中日から昨年末の現役ドラフトで移籍した今季は開幕1軍こそ逃したものの、5月下旬に1軍へ昇格してからは32試合に登板し、主に中継ぎで1勝1敗9ホールド、防御率2・97。ヤマハからドラフト1位で入団した2017年のルーキー時代も含めて、中日時代に一度もなかった防御率2点台をマークした。5月26日の西武戦(ベルーナドーム)では先発予定の山下のアクシデントにより、急きょ代役を務めたこともあった。 「チームが変わったというのがすごい大きなことでしたし、投手陣はすごい人ばかりだったので、やっていけるのかと不安の中でチャンスをいただいて、いろんなところで投げられたのは良かったと思います」 イニングの頭からだけではなく、ピンチで投入されることやイニングをまたぐこともあり、その臨機応変な起用に応えた。シーズン中、好結果を積み重ねていくうちに「勝ちパターンで投げたい」という欲求がわいたという。ところが、結果は芳しくなかった。その反省から「欲を出さずに目の前のことだけやろう」と話す。 来季から、登録名は名前だけにする。もともと「鈴木と呼ばれたことがないですし、鈴木と呼ばれても反応できない。下の名前でしか呼んでもらったことがない。ファンの人も親しみやすいと思って」と説明した。「カタカナでも良いと思ったが、ふざけてると思われても…」と漢字のまま表記する。 移籍直後に「今年ダメだったら、もういいや」と退路を断って新天地に臨み、貴重な中継ぎとして奮闘した。来年も役割にこだわらずに、シーズンを通して投げ抜く決意だ。
中日スポーツ