スペイン2部の日本人戦士、“背番号10”で戦う2年目で実感「外国人のレベルはJ1の方が高い」
ウエスカMF橋本、キャリアで初めて背負うことになった「10番」の秘話
スペイン2部ウエスカで2シーズン目を迎えたMF橋本拳人は、背番号10を着け、ここまで公式戦27試合に出場して1得点を記録している。4月11日にオンラインで日本のメディアの取材に応じ、キャリアで初めて背負うことになった「10番」の秘話やスペイン2部リーグの状況などを語った。 【動画】「なんて技量だ」 橋本拳人が移籍後初の1試合2ゴールを決めた瞬間 昨シーズン、ウエスカで背番号「5」を着けていた橋本だが、今シーズンは「10」を背負っている。いわゆるエースナンバーを背負うきっかけは、意外なものだった。 「昨シーズンは1年契約だったのですが、契約が終わって次のチームをどうするか考えていた時に、ウエスカから『もう1年プレーしてほしい』と言ってもらったんです。でも、自分自身考えている期間がありまして、そうしているうちに家でプレシーズンの試合を見ていたら、違う選手が僕の付けていた5番を付けていたので『あら?』っていう感じでしたね」 その後、ウエスカとの契約延長を決めた際には、「9番か、10番か、ちょっと大きい番号かみたいな感じだった」と、与えられた選択肢に「5」がなかったことを明かし、「そしたらもう『10番いっちゃおうか』みたいな感じで、ちょっと調子に乗っちゃいました」と、笑った。 そして、「今でも『10番のプレーじゃないだろう』みたいな感じで、めちゃめちゃチームメイトにいじられますけど、良い思い出として10番を付けられたので」と、プロになって初めて10番を背負うことになった経緯を説明した。 10番を背負ってプレーする橋本の姿を見たいところだが、日本ではなかなかスペイン2部リーグの試合を見る機会はない。これまでロシア1部FCロストフでもプレーした橋本は、「スペインでは1部と2部がプロフェッショナルで、すごく人気というか、みんなが目指している場所で、すごくみんなに見られているなと感じます。どの試合に行っても、熱狂的なサポーターがいて、すごくエキサイティングなリーグです」と、自身が在籍するリーグについて語った。 また、リーグのレベルについては「J1と総合的なレベルは似ているかな」と言い、「ただ、J1には外国人選手がたくさんいて、特にFWには強烈なブラジル人選手が各チームにたくさんいるので、外国人のレベルはJ1の方が高いのかなと思います。戦術的な面でいえば、オーガナイズされたチームもすごくありますし、来る前に思っていたよりもレベルが高いなと思っています」と、説明している。 Jリーグでプレーする外国人選手に話を聞くと、「日本のサッカーは早い」という印象が必ずと言って口を突く。スペインのプレースピードについて、橋本は「対戦する相手チームによりますが、プレスをかけてくるチームは、すごい勢いでかけてきます。スペイン人は、『1部の方がもう少しゆったりボールを持てて、2部のほうが攻防が激しい』と言っています。僕は1部でプレーしたことがないので、どんなレベルかは分からないですが、見ている限り、確かに2部の方が球際だったり、激しさだったり、カウンターアタックの応酬となる試合が多いのかなという風には思います」と、1部と2部で違う印象を持っているという。